猫用キャリーバッグのタイプ別特徴

ハードタイプ
プラスチックや金属で作られたカゴやボックス型のキャリーバッグです。頑丈で変形しないため、外部からの衝撃に強く、安全性が高いです。猫をキャリーバッグに入れたままでも動物病院で診察しやすく、汚れても水洗いができるといったメリットがあります。かさばるので、収納や持ち運びで扱いづらいことがデメリットです。
ソフトタイプ
ナイロンや布などで作られた柔らかいキャリーバッグです。バッグ型やリュック型などがあります。軽量で、折りたたんで収納できるものもあり、飼い主さんが扱いやすいです。リュックタイプは、飼い主さんが両手が使える点が優れています。天井や側面にメッシュ素材が使われているものが多く、通気性が良く、猫が外を見ることができる点もメリットです。
柔らかい素材のキャリーバッグは、衝撃に弱い点がデメリットです。電車など人が多いところでは、衝撃が加わると、猫にダイレクトに伝わってしまうことに注意が必要です。
カートタイプ
キャスターがついていて移動がとても楽です。大型の猫や多頭飼育に最適です。上下2段になっているタイプもあります。カート部分は折りたたみ、キャリーバッグ部分のみを手荷物として持ち運べる分離型を選ぶと、電車やバスなどの公共交通機関の規定に対応しやすくなります。デメリットは、平らな道は移動しやすいですが、段差や階段、砂利道では持ち上げる必要がある点です。
キャリーバッグ選びのポイント

サイズと耐荷重
キャリーバッグは猫の大きさ、体重にあったものを選びましょう。狭すぎると身動きが取れず、広すぎると中で体が振られて不安定になりパニックになってしまうことがあるのです。キャリーバッグの中で猫がUターンできる広さがあることと、耐荷重を確認しておきましょう。
扉の位置
キャリーバッグの横からの出し入れだと、猫が爪を引っ掛けたり、後ずさりしたりすることがあります。このため、扉が上についているタイプがおすすめです。特に、上部がすべてガバッと開くタイプは、猫を上から抱きかかえるようにしてスムーズに出し入れできるため、猫にも飼い主さんにもストレスが少ないでしょう。
持ち運びのしやすさ
安定した移動をするために、持ち運びしやすい機能がついたものを選ぶのもいいでしょう。例えば、長さ調節ができる肩ベルトがついたもの、両手が自由になるリュックタイプ、タイヤにロック機能がついたカートタイプなどです。
利用シーン
電車移動など外からキャリーバッグに力が加わる可能性がある場合はハード素材のキャリーバッグがいいでしょう。自家用車や徒歩のときはソフト素材が、飼い主さんの負担が少ないです。
猫の性格
パニックになりやすい猫はハード素材、のんびりした性格の猫はソフト素材のキャリーバッグで対応するという選び方もあります。
まとめ

キャリーバッグはいくつかの種類があり、それぞれメリットやデメリットがあります。キャリーバッグの選び方は、サイズ、耐荷重、扉、利用シーン、猫の性格などがポイントになります。猫を安全に移動できるように、どんなキャリーバッグが猫に適しているのか考えて選びましょう。