猫がトイレ中に見せる危ない行動7選

猫は体調不良を隠す動物と言われており、ちょっとした異変に気づきにくいことがあります。
そんな猫の“サイン”が最も表れやすいのが「トイレ中の行動」です。
今回は、猫がトイレ中に見せる注意すべき7つの行動と、それぞれが示す可能性のある病気について解説します。
1.トイレで長時間うずくまる
普段より長くトイレにこもっている場合、排尿や排便がスムーズにできていない可能性があります。便秘や尿路系のトラブル(膀胱炎・結石など)が考えられるため、注意が必要です。
2.鳴きながら排泄しようとする
トイレの中で「ニャー」「ウー」などと鳴くのは、痛みや違和感のサイン。膀胱炎や尿路結石、便秘などが原因となっていることがあります。
3.トイレに何度も出入りする
頻繁に出入りするのに排泄できていない場合、膀胱や腎臓に異常がある可能性があります。特にオス猫は尿路閉塞のリスクが高く、命に関わる場合もあるため要注意です。
4.トイレ中に急に飛び出す
排泄の途中でトイレから飛び出すような動きは、急激な痛みや不快感を感じているサイン。神経系の異常や重度の結石なども疑われます。
5.排泄物の量・色・においに異変がある
尿や便が少なすぎる/多すぎる、色が濃い・赤い・白っぽい、強烈な悪臭がするなどの異変は、内臓系の病気や感染症の可能性があります。明らかな異常があればすぐに動物病院へ。
6. トイレ中に壁や床を激しくかく
砂を掘る動作が異常に激しかったり、長時間続いたりする場合は、ストレスや落ち着かない精神状態の表れかもしれません。環境の変化やトイレに対する不満が原因となることも。
7.トイレ以外の場所で排泄する
それまでちゃんとトイレで排泄できていた猫が急に粗相をし始めた場合は、トイレに関する不快感や体調不良のサインである可能性が高いです。
異常を見つけたときの対応と受診の目安

猫のトイレ行動に異常が見られたら、まずは環境の見直しと病気の可能性の確認を行いましょう。
トイレ環境の見直し
猫の頭数より1つ多いトイレを用意し、砂の種類や清潔さも見直しましょう。騒がしい場所や落ち着かない場所にトイレがある場合は、静かな場所に移動を。猫が安心して使える環境かどうかを再確認することが大切です。
ストレスの原因を取り除く
引っ越しや来客、家族構成の変化、強いにおい、騒音、ほかのペットの存在など、猫にとってストレスとなる要因はさまざまです。日常生活の中で猫が不安を感じていそうな要素を見つけ、一つずつ取り除いてあげることが大切です。
動物病院に行くべきサイン
以下のような症状が見られた場合は、早めの受診が必要です。
- 丸一日以上、排尿排便が確認できない
- 血尿、下痢、便秘が続いている
- トイレのたびに鳴いたり、痛がる様子を見せる
- 食欲低下や元気のなさが目立つ
受診時に伝えるとよい情報
排泄の回数やタイミング、尿や便の写真、異変に気づいた日やきっかけなどを記録しておくと、診察時に役立ちます。これらの情報があることで、獣医師による診断がよりスムーズかつ的確になります。
まとめ

猫は体調の不調を声に出して伝えることができません。だからこそ、日常の中で見せる小さなサイン――特にトイレ中の様子には、大きなヒントが隠れています。
- トイレでうずくまる
- 鳴きながら排泄
- 頻繁に出入りする
- 排泄物の異常 など
これらを見逃さず、早めの対応と受診を心がけることで、大きな病気を未然に防ぐことも可能です。
今日からぜひ、愛猫のトイレ行動を「健康チェックの窓口」として観察してみてください。