1.まぶしい!強い光や日差しに反応している

カメラを向けたときや、部屋が明るくなったときに目を細める表情が、しかめっ面に見えることがあります。
これは、強い光や日差しに対する自然な反応です。
猫の目は特殊な構造をしており、ほんのわずかな光にも反応することができます。
昼間は瞳孔が細く、夜はまんまるに変わるのが正常です。
通常のひなたぼっこであれば光の入る量をコントロールできると言われていますが、極端に強い光やカメラのフラッシュは、目に負担をかけることがあります。
猫の目を守るためには、フラッシュ撮影を避けたり、必要に応じてカーテンで光を調整したりすると安心です。
2.これは何のニオイ?気になるニオイを確認している

ニオイを確認した際に「うわあ・・・」と言いたげな渋い表情を浮かべることも。
口も半開きにして固まるため、よほどイヤだったのかと心配になりますが、必ずしも不快に思っているとはかぎりません。
これは「フレーメン反応」と呼ばれる、気になるニオイやフェロモンの正体を分析するための反応です。
飼い主さんの靴下や同居猫の肛門周りなど、刺激的なニオイに対してこの反応が見られやすいでしょう。
独特な表情に見えても、猫としては真剣に情報を探っているだけ。
この仕草が見られたときは、まずは静かに見守ってあげましょう。
ただし、その後クシャミをする場合は、ニオイの刺激が強いと感じている可能性があるため、むやみに嗅がせない方がよいかもしれません。
3.睡魔と戦っている!眠くて仕方がない

ウトウトし始めたときにも見られやすい、しかめっ面。
人間もそうですが、眠気と戦っている最中も、苦々しい表情を浮かべがちです。
なかには飼い主さんが寝るまで眠いのを我慢するという、健気な猫もいます。
筆者の愛猫も、夜寝るときはベッドの定位置で寝ていますが、夜中筆者が目を覚ますと、気づいたら後ろに佇んでいることがあります。
暗闇のなかで絶妙に険しい表情を浮かべているのでびっくりしますが、一緒にいたいと思っていることが伝わってきて、思わずうれしくなる瞬間です。
猫がリラックスして眠れるよう、就寝環境には十分気を配ってあげましょう。
4.ストレスになっているかも?恐怖や不安でいっぱい

恐怖や不安を感じると緊張して、しかめっ面になることがあります。
大きな音や来客、爪切りなどの苦手なお手入れなど、慣れない出来事が起こったときに見せやすい表情です。
顔だけでなく、耳を後ろに倒したり、体を低く構えたりと、全身で緊張を示すこともあります。
左右で目の大きさや形が微妙に異なるようになる猫もいるそうです。
こうしたときには無理にかまわず、静かにそっと見守ることが大切です。
1人で隠れて過ごせる場所を用意してあげると、少し時間はかかっても、だんだんと落ち着きを取り戻せるはずです。
まとめ

猫のしかめっ面は、一見「怒っている」ように見えるかもしれませんが、その裏にはまぶしさや眠気、不安など、さまざまな心理が隠されています。
ときにはフレーメン反応のように、ニオイやフェロモンを探ろうと口を半開きにする、独特な表情を浮かべることも。
ただし、恐怖や不安が理由の場合はストレスが心配されるため、安心できる環境を整えることが大切です。
理由は1つではないので、表情だけで判断せず、耳や体の姿勢、シチュエーションに注目するようにしましょう。
そして、カメラのフラッシュもNG!
猫を不用意に険しい顔にさせないためにも、ちょっとした配慮を忘れないようにしてください。