猫との生活で起こる『思いがけない事故』4選 危険なトラブルを未然に防ぐ対処法も解説

猫との生活で起こる『思いがけない事故』4選 危険なトラブルを未然に防ぐ対処法も解説

家の中で暮らしている猫は事故のリスクが少ないと思いがちです。でも、室内での生活の中でも、危険は意外とひそんでいます。猫との生活では、どのような事故が起こりやすいのでしょうか?思わぬ事故を防ぐには、どうしたらいいでしょう?

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.水の事故

お風呂の蓋の上にいる猫

猫の命に関わる危険な場所が浴室です。水は苦手といわれる猫ですが、浴室には興味を持つことがあります。

猫が浴室に入ったとき、浴槽に水がはってあったら大変危険です。浴槽の縁は滑りやすいので、猫が中に落ちてしまうと、脱出は困難。溺れてしまう恐れがあります。

入浴後のお湯はすぐに抜く、浴槽には必ずしっかりとした蓋をする、浴室のドアを閉めておくなど、猫の水の事故には十分注意しましょう。

また、洗濯機も、薄暗く狭い場所が好きな猫が入りやすい場所です。中が見えにくいので人間も油断しがち。気づかずにそのまま回してしまったら大変なことになってしまいます。洗濯の際には必ず中を確認しましょう。

浴室周りの事故は意外にも多いため、猫が入れないよう常に扉を閉める、換気の問題がある場合は柵を設けるなど対策を行いましょう。

2.火傷や感電

電気ストーブの前の猫

冬場に気をつけたいのが、暖房器具による火傷です。ストーブの前やコタツの中でぬくぬくとあたたまっている猫の姿はとても微笑ましいものですが、長時間あたっていることで低温火傷を起こすことがあります。

暖房器具はエアコンが最も安心です。換気や加湿にも気を配りながら、適切な温度で使用しましょう。設定温度は20℃~23℃が猫に適しているといわれています。

エアコンの上に登りたがる猫もいますが、毛や排泄物でショートしてしまうこともあります。エアコンの近くには近くに登りやすい棚を置かないなど、注意が必要です。

噛み癖のある猫は、電気コードも危険です。じゃれて遊んでいるうちに噛んでしまうことがあります。感電の恐れがあるので、電気コードには保護カバーをつけるなど対策しておきましょう。

3.誤飲・誤食による中毒

観葉植物をかじる猫

誤飲や誤食による中毒も猫が起こしやすい事故のひとつです。家の中には、猫が口にすると害になる物が意外とたくさんあります。人間の食べ物には猫にとって危険な物が多く、特にネギ類やぶどう、チョコレートなどは注意が必要です。

食材はきちんと管理しているつもりでも、ゴミをあさってしまうことがあるため、気をつけましょう。生ゴミは袋に入れてすぐに片づける、ゴミ箱は蓋つきの物にするなどの対策が欠かせません。

また、室内に飾っている観葉植物も要注意。猫が食べると害になる物が多くあるからです。観葉植物を置きたい場合は、猫が口にしても安全な種類を選ぶか、観葉植物を置いてある部屋に猫を入れないようにしましょう。

他にも、アロマオイルや化粧品、洗剤なども猫が舐めてしまう恐れがあります。使用後は忘れずに蓋を閉めましょう。扉のある棚などにしまっておくと安心ですね。

車の不凍液や殺鼠剤などは、少し舐めただけでも命に関わります。車庫などそういったものが保存してある場所には、絶対に猫を立ち入らせないようにしましょう。

4.落下や追突によるケガ

家具の上の棚から出てくる猫

猫が高い所へ登るのは当然なのですが、猫でも落下してケガをすることがあります。キャットタワーや家具はぐらついていないか、時々チェックしましょう。家具の上に滑り止めをつけておくのもおすすめです。万が一の落下に備えて、猫が登りそうな場所の下には物を置かないようにしましょう。

窓やベランダからの転落も注意が必要です。特に高層階から落ちると、命に関わります。窓は開けっぱなしにせず、猫が開けられないよう対策しましょう。ベランダにネットを張ったり、窓には脱走防止柵を設置すると安心です。

元気いっぱいの子猫や若い猫は、遊んでいて全力で走り回っているうちに、追突したり滑ってしまうなんてことも。家具の角は保護したり、フローリングの床にはカーペットを敷くなど対策をしておきましょう。

まとめ

窓から外を見る猫

家の中を自由に歩き回ることのできる猫は、思いがけない行動をすることがあります。それが、事故につながることも。

猫との生活で起こる事故を防ぐには、対策が欠かせません。室内でも多くの危険があることを意識し、事故の起こりやすそうな場所をチェックしておきましょう。

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