猫が腕に「ギュッと抱き着いてくる」3つの理由

1.愛情表現や信頼のサイン
猫が飼い主の腕にギュッと抱きついてくるのは、深い愛情と信頼を示している可能性が非常に高いです。
猫は本来、警戒心が強く単独で行動する動物ですが、最も無防備な状態である子猫時代のように、安心して身を預けられる相手として飼い主を認識しているのでしょう。
抱きついたまま喉をゴロゴロと鳴らしたり、「ふみふみ」をしたりするのは、まさに至福の瞬間であり、飼い主との強い絆を感じている証拠です。
この行動は「あなたが大好き」「あなたのそばにいると安心する」という、言葉にできない猫からの愛情表現であり、猫と飼い主の間に特別な関係が築かれていることを示しています。
2.要求がある
愛らしい抱きつき行動は、時に猫からの明確な要求のサインであることもあります。特に、抱きついてきた後に飼い主の顔をじっと見つめたり、普段より大きな声で鳴いたりする場合は、何かを求めている可能性があります。
「お腹が空いたからご飯が欲しい」「遊んでほしい」「なでてほしい」など、言葉で伝えられない要求を、体を密着させることで伝えようとしているのです。この場合、猫の行動の直前やその時の状況をよく観察するようにしましょう。
例えば、ごはんの時間に抱きついてくるなら空腹、おもちゃの前で抱きついてくるなら遊びたい、というように、猫の気持ちを読み解くヒントが隠されています。
3.遊びたい気持ちの表れ
猫が飼い主の腕に抱きついてくるのは、狩りのような遊びの延長である場合もあります。猫には獲物を捕まえるという本能が残っており、動く飼い主の腕を獲物に見立て、じゃれついてくるのです。
この場合、抱きつきながら後ろ足でキックしたり、甘噛みをしてくることがあります。これは遊びの一環であり、飼い主と遊ぶのが楽しくて興奮している状態です。特に若い猫や、遊び盛りの猫によく見られます。
ただし、この行動がエスカレートして、本気噛みに繋がることもあるため注意しましょう。あくまで遊びとして、飼い主も猫も安全に楽しめるようにコントロールすることが重要です。
抱きつき行動に隠されたSOS?こんな時は注意

猫の抱きつきは基本的には愛らしい行動ですが、注意すべきケースも存在します。抱きつきながら強く噛みつく、唸る、威嚇するといった行動が伴う場合、それは遊びではなく、何らかの不満や恐怖心、ストレスのサインかもしれません。
また、抱きつき行動が以前に比べて過剰に増えた、あるいは特定の場所や時間帯にだけ見られるようになった場合、分離不安や依存といった精神的な問題を抱えている可能性があります。
この場合、単にかわいがるだけでなく、猫が何に対してストレスを感じているのか、環境や生活習慣を見直すようにしてください。不安のサインを見逃さず、改善が見られなければ専門家に相談することも大切です。
まとめ

猫が腕にギュッと抱きついてくる行動は、猫の深い愛情や信頼、あるいは何かを伝えたいというメッセージが隠された、飼い主にとって非常に意味のあるものです。
行動の背景にある猫の気持ちを理解することで、より深い絆を築くことができます。しかし、抱きつきが過剰になったり、攻撃的な行動が伴ったりする場合は、猫からのSOSかもしれません。
そうしたサインを見逃さず、適切に対応することで、猫との安全で幸せな関係を維持するようにしましょうね。