1.メインクーン

メインクーンの平均体重は、オスが6〜9キロ、メスが3〜6キロ程度です。尻尾まで含めた体長が1mを超えることもあり、全体的にサイズ感が大きく、代表的な大型種のひとつと言えるでしょう。骨や筋肉ががっしりとたくましく、ギネスブックでは世界最大の猫として認定されています。
体が大きいだけでなく、豊かな被毛を持っていることも魅力です。耳や尻尾にはゴージャスな飾り毛があり、まるで女王のような風格をしています。もともとはネズミを退治する役割を与えられていたとあって、人間にも友好的な子が多いです。
メインクーンの成長速度は非常に独特で、生まれてから約3〜5年間は成長し続けます。完全に成熟するまでに長い年月がかかるため、その間は食餌量や運動量をこまめに調整しましょう。
2.ラグドール

アメリカを原産とするラグドールの平均体重は、オスが約6~9キロ、メスが約4~6キロです。体長は頭からお尻までで50㎝と、メインクーンほどではないもののかなり大きめといえるでしょう。成長の完了も約3年ほど期間がかかります。
ラグドールは活発に運動するより、のんびり日向ぼっこするのが好きと言われています。活動性の高い猫種に比べると、狩りをしたり引っかいたりすることも少ない方です。ラグドールという名前は「ぬいぐるみ」を意味しますが、名前の通り非常に穏やかで大人しい性格の持ち主です。
ただし、自ら活発に体を動かす性格ではないことが多いため、体重管理には十分気を付けなければいけません。また、入り組んだキャットタワーやキャットウォークでケガをする可能性があるため、運動能力に合った遊び場を作ってあげる必要があります。
3.ノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャットは、その名の通りノルウェー原産の猫種です。平均体重はオスが約5~7キロ、メスが約4~5.5キロほどで、一般的な猫種より一周り大きめな傾向にあります。腰高な体型も特徴で、ずんぐりとした印象が強い大型種の中では、すっきりとした体型です。
もともとネズミ退治の役割を担っていたとあって、非常に知的で忍耐力があります。自主性があり自身で考えて行動できる反面、人に対して友好的で甘えたがる一面があることも魅力のひとつです。他のペットや子供、高齢者がいる家でも飼いやすい猫種といえるでしょう。
ただし、性格にもよりますが、若いうちは十分な運動を必要とすることが多いため、遊ぶ時間をしっかりと設けてあげなければなりません。
北欧の寒さに対応させるため、非常に豊かな被毛を持つことも特徴です。フワフワのダブルコートは夏の暑さに弱く、温度管理には気を付けなければなりません。また、メインクーンと同様、3~5年ほどの時間をかけて成猫になる種でもあります。
4.ベンガル

ベンガルは、アメリカ原産の猫種のひとつです。祖先となるベンガルヤマネコはネコ科の中では小型で、ベンガル自体も平均体重はオスが5~8キロ、メスが3~5キロほどと、一般的なイエネコに比べると若干大きめでしっかりした体型が特徴です。フワフワで大きい猫種とは違う、ワイルドなヒョウ柄が一番の魅力でしょう。
非常に筋肉質で頭が小さく、大きくなってもスタイルの良さが際立つことも特徴です。一見すると飄々とした性格の持ち主のようですが、実はとっても甘えん坊。おしゃべり好きで、人間とのコミュニケーションも大好きです。
一方、猫にしては珍しく水を怖がらないことでも知られています。キッチンやお風呂場などの水場にも躊躇なく入っていくため、事故が起きないような工夫が必要です。ベンガルを飼う場合は、水回りに自由に入れないようにガードをした方がいいでしょう。運動好きでもあるため、十分な遊ぶ時間と遊ぶスペースも確保しましょう。
まとめ

どんな大型種でも、運動不足や食べ過ぎによる肥満には気を付けなければなりません。家の中で飼う場合、大型種にとっては運動不足となる可能性が高いからです。長毛種の場合は、こまめなブラッシングで毛のもつれを防ぐことも大切です。
また、大型種に起きやすい遺伝病もあるため、日頃の健康管理や定期的な健康診断などケアが必要です。
少しハードルが高く感じてしまう大型の猫ですが、意外とおっとり穏やかだったり、フワフワで抱きしめたくなったり、大型種ならではの魅力もたくさん!猫を飼う場合には、ぜひ大型種も候補に入れてみてくださいね。