1. グルーミングの一環!鼻をきれいにしたい

食後や休憩中に、猫が自分の鼻をペロッと舐めているのを見たことはありませんか?
これはグルーミングの1つ。
鼻の表面についたほこりや食べかすをきれいにし、体を清潔に保つために大切なお手入れタイムです。
特に食後は食べ物のニオイが残らないようにと、鼻だけではなく、口周りや顔全体を洗うことも多いです。
面白いのは、美味しかったときも、あまり好みでなかったときも、鼻を舐める頻度は高くなりやすいということ。
次に鼻を舐める仕草を見せたら「ごはんは完食してるかな?」と注目してみましょう。
2.不安のサイン?気持ちを落ち着かせたい

猫が鼻を舐める行動は、不安の表れの可能性もあります。
皆さんは「転位行動」という言葉を耳にしたことはありますか?
転位行動とは、そのときの出来事に全く関係のない行動をして気持ちを落ち着かせようとするもので、鼻を舐める動作もこれに当てはまります。
たとえば、苦手なお手入れをされたときや、ジャンプのミスをしたときなどに見られやすく、何気ない動作にも猫なりの深い意味が隠れているようです。
多くは一時的なものですが、長時間ずっと舐め続けている場合は、何が原因になっているかを探ってあげることも大切です。
3.健康状態は大丈夫?違和感が気になる

鼻の違和感が気になって、思わず舐める猫もいるかもしれません。
鼻水や傷、異物などの小さな異変に気づいていると考えられます。
猫は、鼻でさまざまなニオイを嗅ぎ分け、危険や情報を判断しています。
そんな大切な器官を守るため、飼い主さんは、鼻の色や状態、舐める頻度などを気にかけてあげましょう。
関連して「くしゃみ」を頻発する姿も見られやすく、いつもと違う様子が見られたら、動物病院を早めに受診するのが安心です。
4. ニオイ確認!正しい情報を収集したい

先にお伝えしたとおり、猫にとって鼻は大切なセンサーのような存在です。
このセンサーを正しく機能させるためには、鼻のメンテナンスが欠かせません。
ただニオイを消したり、きれいにしたりするためだけではなく、鼻を舐めることでリセットし、情報を整理しているのです。
普段は、猫のセルフケアに任せて問題ありません。
しかし、鼻くそが固まっていたり、目やにがくっついていたりする場合は、飼い主さんが優しく取り除いてあげましょう。
まとめ

猫が鼻を舐める行動は、一時的であれば特に心配はいりません。
食後や休憩中にするお決まりの行動である可能性もあります。
しかし、頻繁に続く場合は、不安や体調不良のサインであることも。
「いつものことだから・・・」と見過ごさず、小さな動作に隠された意味を正しく読み取っていきましょう。