猫と犬は仲良くなれるの?

猫と犬は違う動物だからこそ「本当に仲良くできるの?」と思う人も多いことでしょう。
しかし、最近の研究から、犬と猫の両方を飼っている飼い主さんの多くは「両者は友好的な関係にある」と捉えていることが分かりました。
さらに、仲良くなる要因としては、お互いの前で「快適」に過ごせていること、猫が犬を威嚇しないことなどが挙げられていました。
このことから、お互いの存在を怖がらずに自然体でいられる環境を整えることが、よい関係を築く鍵になると考えられます。
もちろん、相性が合わない場合もありますので、無理に仲良くさせようと焦る必要はありません。
次にご紹介する4つのポイントを意識しながら、一歩ずつ距離を縮められるようにしましょう。
猫と犬が仲良く生活するためのポイント4つ

1.お互いの存在に少しずつ慣らす
自分とは別の得体の知れない動物が、いきなり目の前に現れるのは、正直ハードルが高いです。
お互いが警戒しあっている状態でふれあうと、ケガなどのトラブルが心配されます。
先住猫と新入り猫を対面させるときと同じように、ステップを踏んでお互いの存在に慣れてもらえるよう配慮しましょう。
最初の数日は別室で過ごした後、ケージ越しで対面させてみます。
それも慣れてきたら、お互いが落ち着いているタイミングで直接対面させるのがベターです。
2.食事・トイレは別々にする
犬と猫は、食べるものもトイレの習慣も異なるため、それぞれが安心して使える環境を用意してあげましょう。
キャットフードとドッグフードは見た目は似ていても、栄養バランスが違うため、日常的に摂取すると身体に悪い影響を及ぼします。
トイレを共用するのもNGです。
犬は猫のように砂をかける習慣はなく、本能的に猫の排泄物を食べてしまうこともあります。
そのため猫のトイレは、犬が届かない高さに設置するなどの工夫が必要です。
3.居心地のよい空間をそれぞれに提供する
犬も猫も、それぞれの縄張りとして「自分だけの安心して過ごせる場所」を持つことで落ち着けます。
犬は「飼い主さんの存在を感じられる場所」を、猫は「高い場所」を好む傾向があります。
特に猫には、安心して犬の様子を観察できたり、万が一のときに逃げられるように、キャットタワーなどを用意してあげるのがおすすめです。
信頼関係が深まると、縄張りを気にせずお互いのそばでくつろぐ姿が見られる場合もあるでしょう。
4.お互いがイヤがる習性に配慮する
犬と猫は、習性の違いから、知らず知らずのうちに相手を不快にさせてしまうことがあります。
たとえば猫がイヤがるのは、犬がいきなり近づいたり、追いかけ回したりする行動です。
もちろん犬には悪気はなく、好奇心や遊びたい気持ちから出る自然な行動。
関係性を悪化させないためには、犬に「待て」や「お座り」といったサインを教え、上手に誘導してあげることが大切です。
ちなみに筆者の実家では、猫の方が立場が強いのか、犬に軽く猫パンチをして教育する大胆な姿も見られます・・・!
まとめ

猫と犬の同居がうまくいく秘訣は、習性や食性の違いに配慮し、お互いに安心できる環境を整えることです。
食事やトイレ、居心地のよい空間は混在させず、それぞれに提供しましょう。
ただし、どんなに工夫しても「相性」を完全にコントロールすることは難しいです。
無理に仲良くさせるのではなく、お互いが自然に過ごせる距離を意識しながら、そっとサポートしてあげましょう。