1.「ベビースキーマ」そのものだから

猫はその見た目から、多くの人が直感的にかわいいと感じるはずです。
大きい目、丸みを帯びた体つき、短めの手足といったパーツ1つを見ても、愛おしさが溢れます。
これらのパーツは「ベビースキーマ」と呼ばれる、本能的に守ってあげたいと思わせる身体の特徴に、ぴったり当てはまります。
人間の赤ちゃんにもベビースキーマはありますが、猫の場合は、大人になってもこの特徴が保たれやすいのです。
特に、人と暮らす猫の場合は、飼い主さんが母猫のように世話を焼いてくれることもあって、気持ちの面でも子猫のような幼さが残るでしょう。
2.「気まぐれ」と「甘え」のバランスが絶妙だから

猫の行動は、いつも気まぐれ。
飼い主さんの思い通りにならないことは日常茶飯事で、しつけも難しい生き物です。
一筋縄ではいかない猫ですが、突然スイッチが入ったかのように甘えてくれる瞬間があります。
膝に乗ってきたり、スリスリをしてきたり、後ろをついてきたりする姿には、問答無用で悶絶してしまいます。
「いつもはそっけないのに、甘えてくれた!」その特別感が、私たちを大きく動かし「かわいい」という気持ちが沸き起こります。
手のひらで転がされていると分かっていても、あえて猫にされるがままでい続けるのは、それだけこの関係性が心地よいからでしょう。
3.「鳴き声」で気持ちを伝えてくれるから

成長しても愛らしさが残る、猫の鳴き声。
「ニャオ」や「ニャッ」と挨拶してくれることもあれば、うるっとした瞳で「ごは〜ん」と聞こえるような鳴き声を出すことも。
野生の猫は身を守るために、大人になるとあまり鳴かなくなると言われていますが、人と暮らす猫は「鳴くことで、飼い主さんに気持ちが伝わる」と理解しているのでしょう。
甘えた声色なのも、人と共生するうえで身につけた術なのかもしれません。
飼い主さんも、話す言葉は違えど「心が通じ合っている」と感じることができ、大事にしたい気持ちが深まります。
もちろん、なかにはあまり鳴かない猫もいますが、仕草やまなざしで気持ちを伝えてくれているはずです。
4.「ふわふわの毛」や「いいニオイ」を持っているから

ふわふわの毛並み、さらにはお日様のようないいニオイがする猫。
優しく触れたり、ニオイを嗅いだりすることで、私たちの五感は心地よく刺激されます。
ましてや猫は平熱が人より高く、身体も柔らかい生き物。
触れたときの温かくてふにゃふにゃとした柔らかな感覚は、何ともいえない中毒性があります。
筆者も例外ではありませんが、顔を埋めて「猫吸い」に夢中になり、猫から怒られてしまった経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか?
この心地よさを末永く楽しむために、日々のブラッシングや、ひなたぼっこができる環境づくりを欠かさないようにしましょう。
飼い主さんのためのようで、これらは猫の健康維持にもつながります。
まとめ

猫は見た目・性格・コミュニケーション、どれをとっても非常にバランスが取れています。
ルックスの愛らしさはもちろん、人と心を通わせるための術を身につけてきたからこそ、これほどまでに愛される存在になったのでしょう。
そんな天性の人たらしぶりに、私たちは今日も魅了されてしまいます・・・!