英雄は犬だけではない!

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英雄的な動物といえば「犬」を連想する人が多いかもしれません。でも猫も負けていません。これまでに勇気と自己犠牲の精神で人間の命を救った猫は数えきれないほどいるのです。
こうした猫の英雄たちは、人間にわからない危険を察知して介入し、人間を守るために究極の犠牲を払うことさえいとわないのです。「猫は自己中心的」という固定観念をくつがえすのに十分な活躍です。その根底にあるのは、猫と人間との深い絆です。
では、そんな毛むくじゃらな英雄の例を3つご紹介しましょう。
大型犬の攻撃から幼児を守った猫

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2014年、Jeremy Triantafiloくん(4歳)が自宅前の私道で遊んでいると、いきなり隣家の大型犬が走ってきて彼に襲いかかりました。犬は泣き叫ぶJeremyくんの足をくわえてコンクリートの上を引きずり始めました。その瞬間、少年の飼い猫Taraが突然とび出して、犬に体当たりをしたのです!
防犯カメラの映像には、Taraが猛スピードで走ってきて、迷うことなく自分よりはるかに大きな犬に体当たりし、勢いよく跳ね飛ばす様子がとらえられていました。この攻撃に驚いた犬は少年を放して逃げ出しました。
それでもTaraは執拗に追いかけます。犬は遠くへ消え去り、戻ってきたTaraは心配そうに少年の安否を確認していました。Jeremyは何針も縫う大けがをしましたが、愛猫のおかげで命を救われたのです。
この動画は人々の感動を呼び、たちまちネット上で拡散していきました。Taraは「ヒーロー猫」と呼ばれるようになり、キャットビデオ・フィルムフェスティバルでは「ヒーロー特別賞」など、数々の賞を受賞したほどです。
寒さの中で赤ちゃんの命を守った猫

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英雄的行為という点では、猫のMashaも負けていません。2015年1月、ロシアのオブニンスクで寒い中、放置された段ボール箱の中に、男の赤ちゃんが捨てられていました。これを見つけたMashaは一緒に箱の中に入り、ずっと体を抱きしめて男の子を温め、大声で鳴き続けて近所の人々の注意をひいたのです。
赤ちゃんはまもなく発見され、地元の病院に搬送されました。医師らは「猫の体温と助けを求める執拗な叫び声がなければ、生後わずか12週の赤ちゃんは凍死していた可能性が高い」と述べています。
この出来事をきっかけにMashaは地元のセレブ猫になりました。英雄的な行動に感動した住民たちは、この猫にたくさんのおやつを与えたといいます。
飼い主の発作を予知して教える猫

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Glen Schallmanさんは特殊な神経疾患を抱えており、いつ命に関わる発作を引き起こすかわからない状態です。とくに睡眠中は無防備なために危険なのです。
そんなGlenさんが猫のBlakeを飼い始めたとき、妙なことに気づきました。自分の発作が起こる前には、かならずBlakeがつま先を噛んでくるのです。最初は奇妙な行動に思えましたが、すぐに「命を救うための警告システム」だと気づきました。
少し痛いけれど、愛猫のすぐれた予感と警告のおかげで、Glenさんはこの難病を患う患者としては最長寿の記録を達成しました。この猫は医学を学んだわけではありませんが、そのすぐれた本能で、飼い主を守ってくれたのです。
健康上の緊急事態を察知したり人命救助をしたり…これらの猫たちはまさに英雄的活躍をしました。人間と猫との深い絆が、そうした行動を可能にしているのだといえますね。
出典:Feline Heroes: 10 Real Life Stories That Prove The Amazing Abilities of Cats