猫が『ティッシュ』にイタズラしたがる4つの理由

1.狩り本能をくすぐられる
ひらひらと揺れるティッシュは、猫にとっては格好の獲物。
前足を入れて引っ張り出せば、次々とティッシュが出てくる楽しさに夢中になり、つい止められなくなってしまいます。
なかには引っ張り出すだけでは物足りず、噛みちぎることを覚えてしまう猫もいます。
「気づいたらティッシュがボロボロ!」という経験は、心当たりのある飼い主さんも多いのではないでしょうか?
2.飼い主さんに構ってほしい
猫は「これをすると、飼い主さんが構ってくれる!」というのを学習できます。
ティッシュにイタズラすると反応してもらえることを覚え、気を引きたいときに繰り返し行動してしまうのでしょう。
わざと物を落としたり、パソコンの上に乗ったりするアピールと、似たような意図があるのかもしれません。
ただの迷惑行為と片付けずに「何か言いたいことがあるのかも?」という視点も持つと、猫の真意に気づきやすくなります。
3.ストレスを解消したい
何不自由なく暮らしているように見える猫ですが、実は何かストレスを感じている可能性があります。
「毎日が平坦で刺激が少ない」「かといって飼い主さんは遊んでくれない・・・」といった気持ちが溜まり、ティッシュへのイタズラにつながることもあるようです。
遊びの時間が十分に取れているか、改めて見直してみましょう。
また、引っ越しなどの環境の変化も、猫にとって大きなストレスとなるので、注意する必要があります。
4.食事が足りていない
いつもの食事が十分でない場合、ティッシュを噛みちぎって遊んでいるうちに、うっかり口に入れてしまう猫もいます。
ほんの少量なら飲み込んでも影響がないとされていますが、それが習慣化されるのは問題です。
筆者の自宅にも食いしん坊なオス猫がいますが、一時期、ボックス型のキッチンペーパーにイタズラされて悩んでいました。
食事のタイミングや回数、量を調整したところ、最近ではこの行動も解消されつつあります。
ティッシュへのイタズラをやめさせるには?

猫が楽しそうにしていても、誤食の心配がありますし、イタズラが続くと飼い主さんも困ってしまいます。
まず大切なのは、イタズラをできる環境を与えないことです。
ティッシュを野ざらしに置かず、裏返しにするだけでも効果は期待できるでしょう。
蓋つきのタイプに変えたり、収納して猫の目から隠したりするのもおすすめです。
それでも「遊びたい」「お腹が空いた」といった、猫の気持ちまで抑えることはできません。
猫との遊びやスキンシップ、食事量を、これを機に見直してみてはいかがでしょうか。
出勤前と寝る前は必ず遊びの時間を作る、週に何回かは特別なおやつをあげるなど、工夫を積み重ねていくことで、猫の気持ちも落ち着くはずです。
まとめ

猫がティッシュにイタズラしたがるのは、狩り本能だけではなく、飼い主さんへの欲求やストレスなども関わっています。
ただの遊びと思わず、どうしてイタズラするのかを探り、適切に対処しましょう。
ティッシュ箱は「隠す」「裏返す」といったシンプルな対策でも効果があります。
ティッシュをイタズラから守るだけでなく、猫が安心して過ごせる環境を整えることによって、根本的解決につながっていくでしょう。