愛猫が『これだけは譲れにゃい!』と思っているこだわり4選 尊重してあげたほうがいい?

愛猫が『これだけは譲れにゃい!』と思っているこだわり4選 尊重してあげたほうがいい?

猫は、独自のルールやこだわりを持って生活している生き物です。中には「これだけは譲れない!」という強いこだわりを持つ猫もいます。今回は、そんな猫の「マイルール」を4つご紹介。猫の本音を理解し、尊重すべきか、それともしつけるべきか、その対処法について徹底解説します。

『これだけは譲れにゃい!』猫が持つこだわり4選

こちらを見る猫

皆様には「ここは妥協できない」というこだわりがありますか?どうやら猫にはあるようです。

ここでは、猫の並々ならぬこだわりを4つ紹介いたします。

やはり尊重すべき?難しい場合はどうしたらいいの?そんな疑問にもお答えいたします。

1.好みの水しか飲まない

水を飲む猫

猫は基本的に、自身が好む水しか口にしません。これは本能に基づく行動で、かつて砂漠で生活していた頃の名残りになります。

砂漠では、オアシスにたどり着くまで水を飲むことができません。よって優れた嗅覚によって新鮮な水を捜し当て、新鮮な上澄みだけを飲むスキルを身につけました。

家猫にもこの能力が備わっているため、直感で美味しそうだと思うものを口にしたがる傾向にあります。

こればかりは健康に関わるものなので、できるだけ好みに沿った形で飲ませてあげることが理想です。

たとえば流れる水が好きな猫であれば循環式の給水器を用意する、溜まった水を好む猫には新鮮な水をお皿に入れて置いておくといった具合です。

ただでさえ水分補給が苦手な動物なので、どんな水にこだわりがあるかを見極めて、尊重してあげてください。

2.嫌いなフードは頑として食べようとしない

食事する猫

水だけに留まらず、猫は食にもうるさい動物です。たとえば決まったメーカーのフードにこだわる猫や、様々なジャンルのものを味わいたい猫など。

凝り性タイプの猫の中には、ロットが変わっただけでも食べないという強者もいるほどです。逆にグルメ派の猫はすぐに飽きてしまうので、特売日に買い溜めをすると損をすることが多いでしょう。

もう既に成猫になっている場合は、ベースのフードを統一した上で、トッピングで工夫してみると良いでしょう。特にグルメ派の猫には有効な手立てです。他のフードとブレンドしたり、ウエットタイプを乗せるなどの変化球を加えてみてください。

凝り性タイプの猫も、粒の大きさや風味が似通ったものであれば案外食いつくことがあります。将来的に療法食が必要になる可能性を考慮し、無理のない範囲で他のものも食べさせてみてください。

これから猫を迎える際は、特に生後6ヶ月頃から始まる本格的なオトナのフードへの移行において、様々な味にトライさせることが大切です。この時期は食に対する興味が強いので、固定概念を持たせない工夫をしてみてください。

3.新しいものを警戒する

警戒する猫

猫は警戒心が強い動物なので、新しいものに対して慎重になる習性を持っています。こんな経験はないでしょうか?

  • 苦労して組み立てたキャットタワーに乗らない
  • 新品のブランケットを拒む
  • むしろ梱包用のダンボールのほうが歓迎された

これらに共通するのは『におい』です。新品のキャットタワーもブランケットも、まだ愛猫や飼い主さんのにおいが付着していないため、安全基地として機能していないのです。

まず洗えるものは一度洗濯をして、ご家庭のにおいを付けてあげると良いでしょう。タワーに関しても、愛猫に頬ずりしてもらったタオルで拭いたり、マタタビを塗って興味を引いてみると良いですね。

ダンボールに関しては、過去の経験から『心地よいもの』という認識がある分警戒されにくいのでしょう。

何においても、危険ではないと判断すれば活用してくれる可能性が残ります。できる対策はやりつつも、根気強く待つことが大切です。

4.ルーティーンを壊されることを嫌う

まったりする猫

猫はマイペースなようで、実は自身が決めた日課に忠実な側面を持っています。そして、このルーティーンが崩壊することを嫌います。

つまり、臨機応変な対応が苦手というわけです。休日で自宅にいる飼い主さんが遊びに誘っても無視をしたり、平日と同様の早朝に叩き起こすのも、全てはルーティーンを守るため。

元々単独で暮らしていた猫にとって、誰かに合わせて動くという概念は皆無です。少なくともお昼寝の邪魔はしないようにしてあげてください。

できるだけ愛猫の日課を尊重してあげましょう。早朝に起きることが苦痛であれば、自動給餌器の導入を検討してみるのも手段のひとつです。

まとめ

うっとりする猫

今回は、猫にとって『これだけは譲れにゃい!』というこだわりを4つ紹介いたしました。いかがでしたか?皆様のご家庭でも当てはまるものはあったでしょうか。

結論をいうと、猫のこだわりは本能に基づくものが多いので、可能な範囲で尊重できることが理想です。

ただし偏食に関しては、療法食や介護用のフードへの切り替えが難しくなるというトラブルに発展しかねない問題なので、少々の修正が必要になります。根気強く、他のものも食べられるように仕向けていけるといいですね。

ちなみに我が家の猫たちは、トイレに関するこだわりが非常に強い女王様です。排泄物は即刻除去、清掃済みを表す真っ平らな砂という条件に加え、特定の砂への愛着などがあります。

こればかりは筆者が甘やかした部分が大きいので、現在も罪滅ぼしの真っ最中です。

ここまで極端な例はさておき、綺麗好きな猫にとってはトイレもまたこだわりの宝庫です。愛猫が心地よく排泄できる環境は、なるべく希望に沿うようにしてあげてください。

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