愛猫が『なでられた直後に毛づくろいをする』4つの理由 嫌がっているワケじゃないかも

愛猫が『なでられた直後に毛づくろいをする』4つの理由 嫌がっているワケじゃないかも

猫がなでられた後、すぐに毛づくろいをするのは「嫌がっているから」なのでしょうか?一見気持ちよさそうに舐めているようにも見えるし、本当の理由はなかなか分かりづらいものです。この記事では、猫がどうしてなでられた直後に毛づくろいをするのか、4つの理由を解説します。「愛猫に嫌われたかも…」と心配してしまう前に、ぜひ一度ご覧ください。

1.飼い主さんのニオイを混ぜるため

前足を舐めている猫

飼い主さんとしては、スキンシップのつもりでなでなでをしたのに、すぐに毛づくろいをされると少し寂しい気持ちになるかもしれません。でも実は、なでられたことを嫌がっているとは限らないんです。

というのも猫は、信頼する飼い主さんのニオイを心地よく感じています。

このため、被毛についた好きな人のニオイに自分のニオイをプラスして、バランスを整え、より安心感を得ようとすることがあります。

また、愛情表現の一環として、信頼する猫同士が毛づくろいをし合うように、飼い主さんを舐める姿が見られる場合もあるでしょう。

2.毛並みを整えるため

背中を舐めている猫

猫はキレイ好きな動物として知られており、被毛が逆立ったり、毛流れが乱れたりするのを不快に感じます。

飼い主さんからはそれほど気にならないような乱れでも、猫にとっては「乱れた毛を整えなくちゃ」と感じるようで、すぐに毛づくろいを始めることがあります。

もともと猫は、起きている時間のおよそ3割を毛づくろいに費やすとも言われています。

毛並みを整えることは見た目だけでなく、皮膚を清潔に保ち、体温調節や健康維持にもつながる大切な行動なのです。

3.汚れ・ニオイを取り除くため

舌なめずりをしている猫

先に解説した「毛並みを整える」ことに加え、猫が毛づくろいをする理由の1つに、被毛についた汚れやニオイを取り除こうとする行動があります。

人の手には、ホコリや花粉、香水やハンドクリームのニオイが残っていることがあり、それが気になってしまうのです。猫は嗅覚が鋭いため、ニオイには特に敏感に反応するのでしょう。

もし毛づくろい中にホコリを取り込んでしまった場合、少量であれば基本的に体外に排出されますが、異変が見られるときは、動物病院に相談することをおすすめします。

猫の健康面と衛生面を守るために、なでなでの前には手を清潔にすることを心がけましょう。

4.気持ちを落ち着かせるため

尻尾を舐めている猫

猫がなでられた直後に毛づくろいをするのは、気持ちを落ち着かせるためという理由も挙げられます。

例えば、下手ななで方をされたり、足先など敏感な場所をなでられたりすると、猫はイヤな気持ちになるものです。

突然触られた場合は、驚いた気持ちを和らげるために、毛づくろいを始めることも。もともと神経質な性格だと、普通になでるだけでも敏感に反応してしまうかもしれません。

猫に不快感を与えないよう、なでるタイミングや場所に気をつけることが大切です。できるだけリラックスしているときに、額やあごの下など、猫が好みの場所から優しくなでてあげましょう。

まとめ

なでられて気持ちよさそうにしている猫

猫がなでられた直後に毛づくろいをするとき、毛並みの乱れやホコリなど、何か気になることがあって、身だしなみを整えようとしていることが多いです。

必ずしも触られるのを「嫌がっているから」というワケではありません。

安心できる飼い主さんのニオイを混ぜたいがために、毛づくろいをする場合もあります。

猫をなでる際には、タイミングやなでる場所、力加減などに配慮し、心地よいスキンシップの時間をお楽しみください。

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