亡くした愛猫を“お迎え”したい…猫のための『お盆』にできるつのこと

亡くした愛猫を“お迎え”したい…猫のための『お盆』にできるつのこと

亡くなった先祖を敬い、供養し、感謝の心を示すお盆。近年は人間だけでなく愛猫の儀式もする人がいるようです。そこで、一般的な8月13日~16日のお盆に合わせて、愛猫のためにできる供養の方法を紹介します。

1.愛猫の霊をお迎えする

墓地にいる猫

お盆は、亡くなった霊を自宅に迎え入れることからはじまります。その際、魂が迷わず自宅に戻ってこれる目印となるのが「お迎え火」です。

人間のお盆では、玄関や庭先、道路の前に「おがら」という麻の茎を素焼きの皿に乗せて燃やしますが、やり方は臨機応変で大丈夫です。住宅事情や近所の環境的に火を使うことが難しければ、ろうそくやお線香を立てるだけでもかまいません。

2.盆棚の設置

猫の遺骨と写真

一般的にお盆の仏壇にはお線香、花、ロウソク、清めるための水(浄水)、食べ物の「五供」を飾ります。

その仏壇の前に精霊棚として、位牌やお供え物、精霊馬(きゅうりで作った馬やナスで作った牛)を置いたり、盆提灯を飾ったりするのです。

愛猫のために設置する盆棚も、人間の仏壇飾りを参考にすればよいです。愛猫の写真や位牌や遺骨カプセルなどのメモリアルグッズ、きれいな香炉やかわいい「おりん」、生花ではなくプリザーブドフラワーを選ぶのもおすすめです。

また人間の一般常識ですと、お供え物に、肉や魚といった「殺生」につながるものは好ましくないとされていますが、愛猫が好んでいたフードやおやつなどは材料を気にすることはありません。日持ちする状態でおいてあげるとよいでしょう。

3.中日は一緒に過ごす

飼い主に甘える猫

お盆期間の中日となる8月14日、15日は、亡くなった愛猫を思い出したり、偲んだりする時間です。

愛猫のためにお盆として支度をするのであれば、中日は愛猫と一緒に過ごすつもりで、写真や動画を見たり、想い出を振り返ったりするとよいでしょう。

ただし、中にはペットロスに陥っている人もいて、心の状態はそれぞれです。お盆の儀式を通じて精神的に落ち着きを取り戻す人もいれば、心の傷が再発してしまう人もいますので、無理をしないようにしましょう。

4.送り火でお見送り

お寺の縁側に座る猫

お盆の最後8月16日は、愛猫の霊を送り出す日です。人間のお盆のように、「送り火」を炊くことで、霊が迷わずあの世に戻れるとされています。

迎え火で愛猫の霊を迎えたように、最終日は送り火でお見送りしてあげましょう。なお、送り火をした後にお墓を訪れて、掃除をしたり、花やおやつをお供えするのもよいですよ。

まとめ

愛猫の遺影

愛猫のためのお盆には、特別なルールはありません。基本は人間のお盆の儀式に準ずるかたちでよいですが、目的は「愛猫を思い出して、感謝や愛を伝える」ことです。

大切なことは「何をする」よりも愛猫を思う気持ちですので、形にこだわる必要はありません。

愛猫に喜んでもらえたり、飼い主さんの心が穏やかでいられようなお盆期間を過ごしてくださいね。

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