ハチワレ猫ってどんな猫?

ハチワレ猫とは、額のあたりに漢字の「八」の字のような模様が入った猫のことを指します。一般的には顔の中心を境に黒やグレー、茶色などの色が左右に分かれ、額から鼻筋にかけて白い模様が走っているのが特徴です。
ハチワレ猫は、特定の猫種だけに限らず、日本猫などの雑種はもちろん、さまざまな猫種で見られます。
可愛らしく個性的な顔立ちになることが多く「八の字=末広がり=ラッキー」とされ、日本では縁起の良い猫として愛されています。
ハチワレ猫の3つの魅力

見た目のインパクトだけでなく、性格や縁起の良さでも注目されるハチワレ猫。なぜこれほどまでに多くの人を惹きつけるのか、その魅力を3つの視点から紹介します。
1.ハチワレ猫にはいろんな柄の子がいる
ひと口にハチワレ猫といっても、左右対称に近いものから、非対称で個性的なものまで、バリエーションは実に豊かです。
毛色もさまざまで、黒白のシンプルなコントラストもあれば、茶トラやグレー、キジトラなどさまざまな配色のハチワレが存在し、同じ柄の子は2匹といないと言われています。そのため「世界でたったひとつの顔」であるのも魅力のひとつなのです。
そんなハチワレ猫にはユニークな柄の子も多く、SNSなどでも人気を集めています。
2.柄によって性格はいろいろ
猫の性格は毛色によって多少の違いがあると言われており、ハチワレ猫にもその傾向が見られます。
たとえば、黒白のハチワレ猫は、黒の割合が多いと大らか、白が多いと臆病な傾向があると言われることもあります。一方でグレー系のハチワレには、やや控えめで繊細なタイプも。また、キジトラやサバトラ、三毛などのハチワレ猫は、それぞれの毛色の特徴的な部分が性格にも受け継がれていると言われています。
見た目だけでなく性格にも「個性」がにじみ出るのが、ハチワレ猫の面白いところです。
3.ハチワレ猫はラッキーな猫
日本では「八」の字が末広がりであることから「次第に栄える」「未来にわたって繁栄する」と言われ、ハチワレ模様の猫はラッキーとされてきました。
その一方で、ハチワレは漢字にすると「鉢割れ」とも書くため、兜や頭が割れるという意味にもなることから、武士には嫌われていたという説もあるようです。
ただ、現代では兜をかぶって戦うこともありませんので、縁起の良い「末広がりの八の字」説を推したいですね。
ハチワレ猫がいる猫種は?

ハチワレ柄は特定の猫種に限られているものではなく、さまざまな種類の猫に見られます。もっとも多いのは日本猫のような雑種の短毛猫で、とくに黒白や茶白の組み合わせでハチワレがあらわれやすい傾向があります。
純血種としては、以下の猫種が有名です。
- マンチカン
- ラグドール
- スコティッシュフォールド
- ノルウェージャンフォレストキャット
- ブリティッシュショートヘア
まとめ

ハチワレ猫と言えば、白黒を想像する人が多いかもしれませんが、実際にはグレーや茶トラ、キジトラ、三毛と多種多様な毛色が存在しており、個性豊かな猫たちと言えるでしょう。
また、特定の猫種に限られないため、保護猫として出会うことも多く、私たちにとって身近な存在とも言えます。
さまざまな毛色のハチワレ猫の中から、あなただけのお気に入りの子を見つけてみてはいかがでしょうか。