1.食事の間

人間の「おやつ」のように、猫も食事と食事の間におやつを与えるのがおすすめです。
理由は、食事と食事の間は猫のお腹が空いている可能性が高いからです。空腹の状態はおやつに対する興味を高め、より反応が強くなります。
また、人間の文化でも「おやつは栄養補助」とされているように、猫のおやつも食事の補助になります。
猫は1日の食事を小分けにして食べる習性があるので「空腹すぎる」状態もストレスです。ご飯の間におやつを与えることで、食欲やメンタルの安定にもつながりますよ。
なお、猫は空腹になると吐くことがあり、中には胃酸過多になりやすい個体もいます。その場合にも食時間のおやつは有効でしょう。
2.ご飯の前

食前のおやつも、猫にはおすすめです。猫は空腹になると「ガツガツ」一気に食べようとすることがあります。急いで食べると、吐いてしまったり、量を食べすぎて肥満につながってしまったりなど、健康的に良いとは言えません。
食前におやつを与えることで、「空腹時のがっつき」を防ぐことができますし、胃の負担を軽くすることもできます。
また食前におやつを与えるタイミングとして「朝」もOKです。朝は基本的に猫も空腹ですので、がっつきや食べ戻しの予防になります。また1日がはじまるルーティーンとして、飼い主さんとの良好な関係づくりにも役立ちます。
ただし、朝のおやつはひとくちていどに調整しましょう。朝ご飯の食欲を失わせるほどの量はNGです。
また朝といって「早朝」は避けるのがおすすめ。猫が早い時間帯におやつを要求するようにならないように注意してください。
3.ご褒美として

猫にご褒美としておやつをあげると、しつけの面や飼い主さんとの有効的な関係づくりにメリットがあります。
たとえば、ブラッシングや爪切りなどの苦手なケアの後に、ご褒美を与えることです。嫌なことも、良い印象を持たせることができます。
キャリーバッグやケージに慣れさせるときも、おやつは効果的です。中で食べさせたり、自発的に入るようにおびきよせたり、おやつはトレーニングにも使えます。
避けた方が良いタイミング

猫におやつをあげるタイミングは、食前、食間が望ましく、その他にも、しつけやトレーニング、メンタルケアにも使えることがわかりました。
逆に避けた方がよいのは、早朝や深夜です。基本的に飼い主さんが眠っている時間帯におやつを与えることは避けましょう。たった1回、深夜におやつを与えたことがきっかけで、夜中に鳴くようになってしまうこともなくはありません。
他にも消化に負担がかかる食後や、「鳴いたら与える」という要求に応じる習慣も避けましょう。
また猫におやつを与えるときは、時間と回数を決めることをおすすめします。目安は1日1回~2回ほどですが、回数よりもカロリー過多にならないよう注意が必要です。
まとめ

おやつは、猫にとって1日の中でとても楽しみな時間です。ただし、猫の体に負担がかからないように、与えるタイミングと量を注意してあげましょう。
おやつを上手に活用して、猫にとっても飼い主さんにとっても幸せな時間を過ごしてくださいね。