1.食器があっていない

猫がお皿からご飯を出す理由として、お皿が動いてうまく食べられなかったり、台付きのお皿は高さが合わなかったりすることが挙げられます。うまく食べられないと、前足を使ってご飯をお皿から出して食べようとします。
このような場合は食器を変えてみましょう。重さのある安定したお皿や、猫が食べやすい形のお皿を選んでください。お皿の高さは、5~8cmくらいが目安と言われていますが、食べている様子を観察して調整しましょう。
2.汚れるのが嫌

ご飯を食べるときに、ヒゲが汚れてしまうのを嫌がる猫がいます。ヒゲはセンサーの役割があり、猫にとってとても大切なものです。ヒゲがお皿に当たらないようにするため、お皿からご飯を出してしまうことがあります。
ご飯のお皿を大きいもの、浅いものに変えると、ヒゲを気にせずに食べることができます。
3.フードが大きい

猫は丸飲みして食べることが多いので、ドライフードやウエットフードの塊が大きいと、お皿から出して小さく噛みちぎって食べることがあります。
ウェットフードは塊をほぐしてから与えます。ドライフードの粒の大きさは、その子にあった大きさのものを選んでください。おやつも、のどに詰まらせないように、小さくほぐしてから与えましょう。
4.野生の名残り

猫は獲物を安全なところへ運んでからゆっくり食べることがあります。多頭飼育で、他の猫に取られないように移動してから食べる猫もいます。また、力関係で弱い立場にいる猫は、ご飯を食べている他の猫たちの隙を見て、前足でご飯を取って食べることもあります。
食事のときは猫同士の距離を十分にとったり、別々の部屋やケージを使ったりして、ゆっくり食べられるようにしましょう。
5.警戒している

おうちに迎えたばかりの猫はとても警戒して、お皿からご飯を食べない場合があります。人と距離をとりたいため、お皿からフードを出して移動して食べます。
新しい環境に慣れるまでは、食事中は離れたところから見守るなどそっとしてあげましょう。環境に慣れて安全だとわかると、飼い主さんの前でもお皿からご飯を食べられるようになります。
6.遊び・甘え

お皿からご飯を落として遊んだり、飼い主さんの気を引こうとしたりすることがあります。退屈していて、遊びたい、構ってほしいというアピールの可能性もあります。
退屈でご飯で遊んでいる可能性もあるので、今までよりも飼い主さんが猫と遊ぶ時間や回数を増やしてみましょう。心が満たされれば、ご飯で遊ぶことが少なくなってくる可能性があります。おもちゃの中にご飯を入れて、猫が考えて取り出して食べる「知育トイ」を利用してみるのもいいでしょう。
まとめ

猫がお皿からご飯を出してしまうのは、お皿やご飯の問題、猫の習性、環境への警戒心、遊びなどさまざまな理由があります。お皿からご飯を出して食べていたら、猫からのサインです。猫が安心して快適に食事ができるようにサポートしてあげましょう。