猫も肩がこる?

猫と人では歩き方や体の構造に違いがあるため、猫が肩がこったという感覚があるのかはわかりません。しかし、猫の肩甲骨の周辺をマッサージすると気持ちよさそうな表情になることがあるため、肩がこっている可能性はあります。
猫は、寒さ、運動不足、ストレス、高齢で筋肉が衰えたことなどによって筋肉に負荷がかかったときに、肩がこったように感じるといわれています。
また、飼い主さんを見上げる姿勢で肩や首に負担がかかっていることや、肥満で関節に負担がかかることでも肩がこる可能性があります。
猫の肩をほぐす方法

1.マッサージ
猫の背中を首からしっぽの付け根に向かって、少し指を立てながら10回ほどやさしくなでます。次に、肩を10回ほどやさしく揉みます。
続いて、肩から前足に向かってやさしく人差し指と中指で「の」を描くようにくるくるとなでます。猫の表情の変化にも注意すると、こっているポイントや力加減などがわかるでしょう。
2.ツボを刺激する
ツボを押す力加減は体つきにもよりますが約500gくらいです。キッチンスケールなどで確認しておくといいでしょう。ツボ押しは長くても10分くらいで終わりにします。
猫を正面から見て、前足の付け根の内側と首の間、肩甲骨の前のくぼみにある「肩井(けんせい)」というツボは、肩の筋肉をほぐし、血行を良くするといわれています。人差し指、中指、薬指で弱い力で10回ほど指圧します。
肩関節の後ろのくぼみにある「搶風(そうふう)」というツボは、腕の筋肉のこりや疲労解消に効果があると言われています。猫の後ろから前足をつかむようにして親指でやさしく8回ほど指圧します。
猫の目の少し上、ヒゲが生えているあたりにある「攅竹(さんちく)」というツボは、ストレス解消や緊張を和らげるなどの効果があると言われています。親指と人差し指でやさしく10秒ほどゆっくりと押します。
3.ホットタオル
40℃くらいのお湯で濡らして固く絞ったタオルや、水で濡らしたタオルを電子レンジで加熱して少し冷ましたものを使って、猫の体を温めて血行を良くするといわれています。
寒い時期や高齢の猫など、シャンプーができない場合にもホットタオルで体を拭いて、汚れを落としながら血行を良くしましょう。
4.運動不足にならないように環境や生活を見直す
キャットタワー、キャットウォークなど猫が運動できるようなアイテムを置いてみましょう。飼い主さんが猫と遊ぶ回数を増やしてあげるのも運動不足解消になります。また、肥満にならないように体重管理をすることも大切です。
ただし、肥満の程度や持病によっては運動が猫の負担になってしまうこともあります。愛猫の適正体重やダイエットの方法、適切な運動量は獣医師に相談しましょう。
まとめ

猫も肩がこっている可能性があります。やさしくマッサージやツボ押しをしてみましょう。
猫の表情など反応を見て、マッサージする場所やツボを押す力加減を調整しながら肩こりをほぐします。運動不足や体重管理なども行い、猫が肩こりにならないように健康管理も行いましょう。