1.ちょっと警戒

逃げるほどではないが少し警戒しているとき、おすわりをして前足にしっぽを巻きつけるようにします。嫌なことや不快に感じることがあったときや、しっぽが汚れないように、踏まれないようにと警戒している場合にもこの座り方をします。
警戒したり、嫌だと感じたりしているときは、表情にもあらわれています。耳を後ろに向けてイカ耳をする、目つきが鋭くなる、ヒゲの根元に力が入っているなど表情の変化がみられます。
しっぽを前足に巻きつけておすましして座っている姿は可愛いですが、警戒している可能性があります。手を近づけると噛もうとすることもあるので、表情もチェックしてみましょう。もし、機嫌が悪そうであれば、無理に触ったりせず、しばらくそっとしておいてあげましょう。しっぽが短い猫も、体にしっぽを沿わせるように座っているときは、表情も確認しましょう。
2.リラックスしている

気持ちが落ち着いているときもしっぽで前足を隠して座っていることがあります。表情をみると、目やヒゲ、耳に力が入っていないなど、まったりしているでしょう。
筆者の飼っている猫も、しっぽで前足を隠して姿勢良く座っているときがありました。何か待っていたり、機嫌が悪いのかと思いましたが、座ったまま目を閉じて寝ていました。ごはんを食べてお腹いっぱいになり、座ってリラックスしたまま眠くなっていたようです。
3.寒い

猫が前足にしっぽを巻きつけている仕草は「しっぽマフラー」と呼ばれることがあります。寒いときにこの仕草をすることがあり、飼い主さんの中にはしっぽマフラーをする猫を見て「冬になってきた」と感じる方もいるそうです。
冬に猫がしっぽマフラーをしていたら、室温を確認したり、冬用の毛布などを用意したりしましょう。冬は室温が20~25℃程度にすると猫が快適に過ごせます。室温が適温になると、足を伸ばしてくつろぐようになります。
まとめ

猫が前足をしっぽで隠すように座っているときは、警戒している、落ち着いている、寒いと感じている、の3つの可能性があります。
おりこうに座っているように見えますが、警戒して機嫌が悪くなっているときもあるので、表情もチェックしてみてください。室温が低くて寒いためにしっぽをマフラーのように巻き付けているときもあります。猫が快適に過ごせるように室温のチェックもしましょう。しっぽが短い猫は前足を隠すことはできませんが、表情などをチェックして対応してあげましょう。