なぜか虜になる!!キジトラ猫の魅力5選

キジトラ猫と関わったら最後。なぜか虜になり、どっぷりキジトラの世界に浸ってしまいます。これはあくまでも個人の感想ではあるものの、共感してくださる猫好きさんは多いはず。
それにしても、キジトラとは何者なのでしょうか。なぜ人々を魅了してやまないのでしょう。
ここでは5つの魅力と称して、キジトラの特徴やルーツ、実際の性格などを紹介いたします。
1.リビアヤマネコに最も近い猫

イエネコの祖先はリビアヤマネコです。そして、そのリビアヤマネコに最も近い存在がキジトラになります。
リビアヤマネコの生息地である北アフリカやアラスカ半島では、キジトラ特有の縞模様や毛色が保護色となり逞しく生き延びてきたといわれています。
キジトラ猫は外見もワイルドですが、その派生も生き様も本当に野性的だったのです。キジトラがイエネコとして子孫を残すことに成功した結果、現在に至るというわけです。
イエネコがより安全に暮らせるようになった後、黒猫や白猫、サビ猫などもその数を増やせるようになりました。ちなみに全ての猫のルーツはキジトラにあります。
2.茶×黒だけじゃない

キジトラ猫といえば濃い茶色の被毛をベースに、黒い縞模様が入っていることが特徴です。
しかし、実際には『茶×黒』の組み合わせだけではなく『赤茶色×黒』という組み合わせもあるのです。
赤茶色つまりオレンジ系統の茶となると茶トラ猫を連想するかもしれませんね。その見分け方は簡単です。
キジトラ猫はあくまでも黒の縞模様が入ること。茶トラ猫は『オレンジ系の茶×濃い茶色』という組み合わせになります。
3.性格は3つのタイプに分類される

実際にお迎えするとなると、最も気になるのは性格気質でしょう。キジトラは次の3つのタイプに大別されます。
ワイルド系
原種に最も近いタイプのワイルド系。抱っこはおろか、しつこく構われることを心底嫌がります。このタイプは非常に警戒心が強く、咄嗟の判断と逃げ足が素早いことも特徴です。
ワイルド系のキジトラと仲良くなるには、付かず離れずの程よい距離感を大切にすることが重要で、とにかく愛猫のペースに合わせるよう心がけてください。
ツンデレ系
一見すると育てにくい印象が強いキジトラですが、一度心を許すと甘えん坊に。そんなツンデレな態度が目立つタイプがツンデレ系です。
特に特定の人に対してデレデレした姿を見せることが多いので、キジトラに認められた人はたちまち嬉しくなり、気づけば虜になってしまうのです。
甘えん坊系
ツンよりもデレの要素が強い甘えん坊系。このタイプはオス猫に多く、キジトラに限っていえば比較的育てやすいのはオス猫のほうかもしれません。
甘えるといっても常にベッタリという程ではないので、お互いに自分の時間を持つことができます。
4.体が丈夫

キジトラはイエネコのルーツだけあり、比較的体が丈夫で病気になりにくい傾向にあります。また、軽い怪我であれば自然に治ってしまうことも多いようです。
とはいえ、病気知らずというわけにはいきません。野性的ということはその分、不調を隠すポーカーフェイスであることも忘れてはならないのです。
ご長寿さんになる素質は十分持ち合わせているものの、日頃からよく行動を観察し、些細な体調の変化に気を配ってあげてください。
5.和名が可愛らしい

そもそもキジトラという名称は、鳥のキジに似た毛色に虎柄模様が入っていることに由来します。
そんなキジトラの和名は『よもぎ猫』や『藤猫(ふじねこ)』です。なんとも奥ゆかしい雰囲気ですよね。
ちなみに海外では『ブラウンマッカレルタビー』と呼ばれています。マッカレルタビーとは、体全体に入った縦縞を表しています。
まとめ

キジトラ猫と暮らした経験のある飼い主さんには心当たりがあるはずです。彼らは打ち解けるまでには時間を要するものの、心を許した後は別猫のような一面が垣間見えることを。
そんな"ギャップ萌え"な部分が最大の魅力なのかもしれません。またオスとメス、両方と暮らしことのある飼い主さんもよくご存知ですよね。そう、性別によって性格がはっきりわかれています。
よりワイルドなキジトラと暮らしてみたい方にはメス猫を、我が子のように愛でたい方にはオス猫との相性が良いかもしれません。もちろん個体差や育つ環境による違いがあるので、一概にはいえないことをご了承ください。
ちなみに筆者は、オスのキジトラとの出会いがきっかけで猫好きとなり、メスのキジトラと暮らすようになってからはますます虜になりました。
我が家の場合はオスは甘えん坊、メスはツンデレ系というオーソドックスなパターンでした。機会があればまた、オスのキジトラと触れ合いたいものです。
キジトラは雑種猫なので、主な出会いは保護猫というケースが多いでしょう。まだキジトラと触れ合ったことのない方は、保護猫カフェを訪れてみると良いかもしれません。