愛猫の寿命を伸ばすかも?猫の快眠をサポートする『快適な寝床』の条件4選

愛猫の寿命を伸ばすかも?猫の快眠をサポートする『快適な寝床』の条件4選

猫は1日の大半を寝て過ごす動物です。そのため快適な寝床を提供することは猫の健康に直結します。適切な睡眠環境は猫のストレスを軽減し、免疫力を高め、結果として寿命を延ばす手助けにもなります。今回は、愛猫の快眠をサポートするために大切な寝床の条件について解説します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.静かな場所

あくびをしている猫

猫は非常に敏感な動物であり、周囲の音に影響を受けやすい動物でもあります。騒がしい場所ではストレスが溜まり、睡眠の質が低下してしまいます。そのため猫の寝床は静かな場所に設置するようにしましょう。

たとえばテレビやエアコン、ストーブなどから離れた場所で、かつ人があまり通らない場所が理想的です。

周囲の音が少ない場所であれば、猫はリラックスでき、安心して眠れるでしょう。寝床の場所を選ぶ際には音の影響を考慮することをおすすめします。

2.暑すぎず・寒すぎない場所

果物モチーフのベッドで寝ている猫

猫の寝床が暑すぎたり寒すぎたりすると、眠りが浅くなる可能性があります。年間を通して快適だと感じる温度の寝床を用意してあげるのが理想です。

たとえば冬場は暖房が効いた部屋や、猫が温かさを感じられる場所が良いでしょう。ペット用のホットカーペットなどの暖房器具の利用もおすすめです。

一方、夏場は風通しの良い涼しい場所を選ぶことが大切です。直射日光の当たる窓辺を避け、冷感素材を使用した寝床を用意するなどで、快適な寝床にできます。

ただし、お気に入りの寝床が頻繁に模様替えされてしまうのは、猫にとってストレスになります。猫は自分で快適な場所を見つける天才です。常に寝床を複数用意しておくと、そのときにいちばん快適だと感じる場所で眠るようになるでしょう。

3.暗くて狭い寝床

ペットハウスで休む猫

猫は本能的に狭くて薄暗い場所を好むと言われています。広くて明るい場所は外敵に見つかりやすく、襲われやすいというリスクがあったからだと考えられます。そうした野性時代の名残から、明るい場所や広すぎる寝床では、猫は本能的に安心して眠ることができないのです。

寝床を作る際は、暗い部屋の隅やカバーのついた寝床を利用すると良いでしょう。また、狭い空間は猫が自分を守れるという安心感が得られ、眠るときにリラックスしやすくなります。

ただし猫によっては、広い場所で寝るのが好きな場合もあります。愛猫の好みに合った寝床を複数用意してあげましょう。

4.柔らかくてふわふわした寝床

寝床で眠る猫

猫は固い場所よりも柔らかい場所で寝ることを好む傾向があるようです。寝床が硬すぎると、寝心地が悪いと感じて避けられてしまうかもしれません。

猫がふわふわした素材の寝床を好むのは、母猫の温もりを感じたり、体が包み込まれるように感じたりするからではないかという意見もあります。季節に合ったふわふわの寝床を用意してあげると良いでしょう。

とはいえ必ずしも専用品を用意する必要はありません。猫にとっては高級なベッドも段ボール箱も、たいして差はありません。段ボール箱に柔らかい毛布やクッションを入れてあげるだけでも十分と言えるでしょう。

まとめ

寝転んでいるカメラ目線の猫

猫の快眠をサポートするためには、静かな場所、適切な温度、暗くて狭い空間、そして柔らかくふわふわした寝床が必要不可欠です。これらの条件を満たした寝床を用意することで、猫は安心して眠れるようになるでしょう。

また猫の睡眠環境にこだわると、ストレスの軽減や免疫力の維持または向上にもつながり、結果的に健康を守ることにもなります。愛猫の健康を維持するためにも、ぜひ快適な寝床を用意してあげてください。

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