猫にとって大切な『縄張り』にまつわる3つの話 どのくらいの広さ?どうやって決まるの?

猫にとって大切な『縄張り』にまつわる3つの話 どのくらいの広さ?どうやって決まるの?

猫はもとは野生で生活していた動物なので、縄張り意識が高いです。では、猫の縄張りとはどのくらいの広さなのでしょうか?またどのように縄張りを決めるのでしょうか?ここでは縄張りについて掘り下げていきます。

1.縄張りの範囲

草の影に隠れる茶猫

猫の縄張りの広さは一般的にメスが半径50m以内、オスは半径200m~500mと認識されていますが、性別や場所によって異なります。

メス

基本的には半径50mですが、不妊治療済の場合はもっと狭くなります。またメス猫が縄張りをもつ意味は主に「食料調達」なので、その範囲に十分な食料がある場合も、縄張りは拡大しません。

オス

オス猫の縄張りはメス猫に準ずるとされます。主な理由は、オス猫がメス猫を求めて移動するからです。よって、オス猫の行動範囲はメス猫の3倍~10倍におよぶこともあり、去勢をしていなければ縄張りはさらに拡大。半径1kmも移動するオス猫もいます。

田舎と都会の違い

実は、住んでいるエリアが田舎か都会かの違いだけでも、縄張りの広さは異なります。都会には、人間が与えるエサやゴミ捨て場など、田舎よりも食料源が豊富です。一方、田舎には小動物や虫など獲物がたくさんいるように思われますが、狩りをするためには広大な敷地を縄張りにする必要があるのです。

イエネコ

現代の猫はほとんどが人間のペットとして暮らす「イエネコ」です。そんなイエネコにも縄張りの意識はあり、子猫の頃から家で暮らす猫は家そのものが縄張りという感覚です。

2.縄張りの決め方

植木におしっこをかける猫

人間の生活区分は明確で、それぞれの家があり、また自宅には表札も出ているものです。しかし猫は建物をたてることもできなければ、言葉や文字の文化もありません。一体、猫はどのように縄張りを決めているのでしょうか?

猫は基本的に「ニオイ」を使って縄張りをアピールします。たとえば、壁やポールに顔や体をこすりつける行為は、自分のニオイを付けている作業です。

猫の顔の周りからは「フェイシャルフェロモン」という猫特有のニオイが出るため、それを縄張り内に残します。このほか肉球からもフェロモンが出るので、爪とぎ行為によって縄張りを決めることができるのです。しかも爪痕には、その猫のサイズを残すこともできるため、力の強さをアピールする有力な情報になります。

もちろん排泄物でもニオイをマーキングできるので、去勢手術をしていないオス猫は壁に尿をひっかける「スプレー行動」をする習性があるのです。

3.エリアがある

縄張りを共有する猫たち

猫は縄張りの中を、用途に分けて生活しています。ひとつは狩りをするハンティングエリア、もうひとつは寝たり食事をしたりするホームエリア。人間の家で例えるなら、キッチンやリビング、寝室といったところでしょうか。

なお家全体が縄張りであるイエネコの場合は、食事の場所も決まっているので、よく寝ているお気に入りの場所がホームエリアと考えられます。

多頭飼育の場合、猫同士の仲がよければ同じ場所で寝ていることも多々。しかし猫の相性がよくないと、それぞれがお気に入りの場所をもち、お互い干渉しないように過ごします。

まとめ

道ばたでくつろぐ黒猫

猫は完全室内飼育が推奨されているので、イエネコの縄張りは「家」が全てです。

また家にいれば食事や水に困ることもなく、安全な生活が送れるため、基本的に猫は家の中だけの生活で満足できるはずなのです。

しかし、少し外に出ることによって、猫の縄張りが広がってしまうこともあります。人間の目線では「家に閉じ込められている猫がカワイソウ」に映るかもしれませんが、猫の本能で解釈するなら逆です。安易に猫を家から出すことは、かえって猫を刺激します。結果的に猫をガマンさせてしまうかもしれないことを覚えておきましょう。

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