猫にも『救急箱』は必要?いざというときに備えておくと安心な6つのアイテム

猫にも『救急箱』は必要?いざというときに備えておくと安心な6つのアイテム

猫のための『救急箱』があればいざという時に安心!でも、何を準備すればいい?人間用で代用できるものもある?今回はあると便利な6つのアイテムを紹介いたします!!

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫にも『救急箱』を!あると便利な6つのアイテム

猫の救急箱

安全だと思われる家でも突発的なアクシデントはつきものです。そんな"いざという時"に備えるためにも『猫の救急箱』があれば安心です。

とはいえ、具体的には何を入れておけばよいのでしょうか。ここでは、あると便利なアイテムを6つ紹介いたします。

1.安全ハサミ

ハサミ

たとえば体にひも状のものが巻きついてしまった時や、袋が絡まってしまった時。看護師さんが使用しているような安全ハサミ(先端にゴムが付いているもの)や動物用のトリミングハサミがあれば便利です。

トリミングに使用するハサミは先端が丸くなっているので、安全ハサミと同様に皮膚を傷つけずにカットすることができます。包帯を適切な長さに切る際も、安心して使用できるため1本は備えておくと良いでしょう。

尚、万が一ひも状のおもちゃを飲み込んでしまった際は無闇にひもを切ってはいけませんし、ひっぱったりしてもいけません。この場合、そのままの状態を維持したまま病院に行って連れて行きましょう。

2.包帯・紙テープ・ガーゼ類

包帯を巻く猫

出血を伴う怪我をしてしまったときは、応急処置として猫にも止血を施します。その際に必要になるのが、ガーゼ・コットン・包帯・紙テープです。

ガーゼは中と小、2種類が備わっていると安心です。尚、包帯も含めこれらのアイテムは人間用のもので構いません。

3.清潔なタオル・手袋

タオルで保護される猫

ガーゼの他に、清潔なフェイスタオルを1枚入れておくと良いでしょう。タオルは患部を覆うだけではなく、熱中症の保冷や低体温時の保温にも役立てることができます。

そして、患部に触れる際は手袋を着用することが好ましいので可能であれば介護用のゴム手袋も入れておきましょう。

4.精製水・精製食塩水

消毒液

猫の患部や使用する器具を消毒する際は、精製水や精製食塩水を使用します。人間用の消毒液は舐めると危険なので使用不可です。

通常の消毒液による代用ができないので、必ず備えておきましょう。

5.ピンセット・毛抜き・スポイトなどの小物

毛抜き

その他の小物としてピンセット・毛抜き・スポイトなどがあると役立ちます。

毛抜きは肉球にトゲが刺さってしまった際に抜き取る作業として活躍します。スポイトは目を洗うときや給水、投薬時にあると便利なアイテムです。

6.猫の常備薬や点眼薬など

猫用の薬

持病がある猫の場合は薬の備えや、猫用の点眼薬も用意しておくと安心です。特に薬類は人間用のもので代用することができませんので絶対やめてください。

必ず猫用のものを準備して、獣医さんから処方されたものを準備してください。

まとめ

救急箱と猫

日常はもちろんのこと、災害時にも役立つ猫の救急箱。番外編としてアウトドア用の保温シートがあると安心です。後は適宜、飼い主さんが必要としているもの(例えば老眼鏡など)を入れておきましょう。

尚、救急セットはイタズラ防止のため猫の手が届かない場所で保管してください。常備薬を入れる際は、こまめに期限の確認をお願いします。

今回は、迅速な応急処置に移るために便利なアイテムを紹介いたしました。

あくまでも応急のため、怪我や病気の際は一度動物病院にその旨を伝えて相談するようにしてくださいね。そして診察の指示が出た場合は、必ず診てもらってください。

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