猫が『やけど』をしてしまった!症状や起きやすいシーン、対処法など、知っておきたい4つのこと

猫が『やけど』をしてしまった!症状や起きやすいシーン、対処法など、知っておきたい4つのこと

猫を室内飼いにしていれば安心…かと思いきや、家の中にも危険は潜んでいます。例えば、熱いものに触ってしまうことで起こるやけど。猫のやけどは意外と多いのです。猫がやけどをしてしまうのは、どのようなシーンでしょうか?やけどの症状や、やけどをしてしまったときの対処法と合わせてご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.猫のやけどが起きやすいシーン

キッチンのコンロのそばを歩く猫

猫のやけどが起きやすい場面として、以下が挙げられます。

  • 調理中のキッチン
  • 使用中のアイロン
  • 高温のアスファルト
  • 暖房器具による低温やけど

猫のやけどで多いシーンがキッチンでの調理中です。火にかけた鍋やフライパンに触れてしまったり、油がはねてやけどをしてしまうことがあります。

キッチンだけでなく、衣類にアイロンをかけているときもやけどをしてしまう可能性があります。

外へ行く猫の場合、夏場に高温になったアスファルトや車のボンネットでやけどをしてしまうことがあります。

寒くなると多いのが、暖房器具による低温やけどです。ペット用ではなく人間用のホットカーペットやこたつ、ストーブなどを長時間使用していると低温やけどを起こしやすくなります。特に高齢猫は1ヵ所で長時間眠り続けてしまい、寝返りも少なくなるため、注意が必要です。

2.猫のやけどの症状

お腹を舐める猫

やけどは、軽度の場合、皮膚の赤みや腫れが見られたり、水疱ができることがあります。中程度になると、皮膚が白や褐色、あるいは黒くなり、めくれてしまうこともあります。

猫の皮膚は被毛で覆われているため、やけどをしていても見た目ではわからないことが多いですが、被毛の一部が脱毛していたり、同じ場所ばかり舐めている場合は、やけどをしているかも知れません。その部分を触られるのを嫌がるでしょう。

また重度のやけどが広範囲に及ぶと命に関わります。

3.猫のやけどの対処法

猫に包帯を巻く獣医師

猫がやけどをしていることがわかったら、患部に濡らしたガーゼやタオル、氷嚢などをあてて、すぐに冷やします。その後、動物病院で診てもらいましょう。

やけどが広範囲に及ぶ場合は、体を濡らしたタオルで覆い、すぐに動物病院へつれて行って下さい。

猫は水を嫌がることが多いため、冷やすのは流水ではなくタオルなどをあてますが、薬品がかかったことによるやけどの場合は、水で洗い流すことが必要です。

4.猫のやけどを防ぐために

ドアの隙間から覗く猫

猫をやけどから守るためには、危険な場所に立ち入らせないことです。アイロンを使用している間はその部屋のドアを閉めて猫を入れないようにしたり、調理中のキッチンにも入れないよう対策しましょう。

暖房器具は低めの温度に設定し、ホットカーペットは熱くなりすぎないよう、タオルを敷くなどして、猫にはその上で寝てもらうとやけどのリスクを下げることができます。ストーブはストーブガードで囲い、猫が近づきすぎないよう気をつけましょう。そのうえで、時々猫の様子を見てあげて下さいね。

まとめ

女性の足元の猫

好奇心旺盛な猫は、飼い主さんが調理中のキッチンに興味をもって入ってきたり、寒くなれば、暖を求めて暖房器具のそばにやって来ます。でもそこはやけどのリスクが高い場所でもあるのです。

猫をやけどから守ってあげられるのは飼い主さんです。もう一度、家の中の危険な場所をチェックしてみて下さいね。

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