猫が『眠たい』ときに見せる4つの仕草 あくびは必ずしも“おねむ”サインじゃないかも

猫が『眠たい』ときに見せる4つの仕草 あくびは必ずしも“おねむ”サインじゃないかも

猫の1日の平均睡眠時間は、なんと16時間と言われており、睡眠を大切にしている生き物であることは間違いありません。そこで、猫に気持ちよく眠ってもらえるように、猫から発せられる“おねむ”サインを読み取ってみませんか?本記事では、4つのサインと「あくび」に隠された意外な気持ちをご紹介しますので、ぜひご覧ください。

猫が『眠たい』ときに見せる4つの仕草

細目の状態の猫

1.とろんとした細目になる

ウトウト眠りにつく寸前は、今にも閉じそうなまぶたを懸命に開けようとする仕草を見せるでしょう。

もし日向ぼっこをしているときにこの仕草が表れたら、日差しがまぶしいという意味合いも含まれているかもしれません。

お気に入りの寝床や飼い主さんの近くで、のほほんとする姿は愛おしく、まるで微笑んでいるようにも見えます。

思わずじっと凝視したくなりますが、猫をびっくりさせないように、やさしい眼差しで見守ってあげましょう。

2.毛づくろいをする

毛づくろいは日常茶飯事の猫ですが、眠りの準備としても行われます。

自分をリラックスさせ、人間で言えばお風呂のような感覚で、被毛の汚れを取り除いています。猫の舌はトゲ状になっているため、汚れや抜け毛をキャッチすることができます。

毛づくろいをする姿勢も、個性豊かです。たとえば、開脚をしながら、お腹が見える状態で座っているのであれば、安心しきっていると判断できるでしょう。

3.ふみふみする

毛布や飼い主さんの膝の上で、ふみふみを始める猫もいます。これは、母猫のおっぱいをふみふみして吸いながら眠りにつく子猫期の行動の名残です。

筆者の愛猫も例外ではなく、寝る前の儀式のように、毎回同じ毛布をふみふみしています。

毛布は触り心地がよく、猫自身や飼い主さんの匂いもついているので、安心できるのでしょう。

肉球には臭腺があるため、ふみふみをするほど、猫自身の匂いがさらにしみ込みそうです。

4.のどをゴロゴロと鳴らす

猫は、生まれて間もないときから、のどをゴロゴロと鳴らすことができます。母猫に気持ちを伝えるサインのひとつですが、のどから音を出すメカニズムは、現時点ではまだ解明されていません。

そんな謎多きゴロゴロ音には、猫にも人にも「リラックス」させる効果もあります。

もし愛猫と一緒にお昼寝ができれば、飼い主さんも快眠できる可能性が高まるかもしれません。

寝ているときもゴロゴロ音を出す場合があるので、そっと耳をすませてみましょう。

あくびは必ずしも“おねむ”サインじゃないかも

あくびをする猫

眠いときにするイメージの強い「あくび」ですが、必ずしも眠いだけとは限りません。

飼い主さんに叱られたり、同居猫とけんかをしたりといった、猫にとって都合が悪いことが起きた際に、あくびをする場合があります。

これは「転位行動」と呼ばれ、そのシチュエーションとは全く関係ない行動を取ることで、自分を安心させようとしているのです。

反省していないような仕草に見えますが、実は猫なりの深い意味が込められていると、理解してあげてください。

ちなみに私たち人間は「困ったときに頭を掻く」「イライラしたときに貧乏ゆすりをする」といった転位行動を取ることがあります。

まとめ

仰向けで眠る子猫

猫は、当たり前のようによく眠る生き物であり、健康にも大切な役割を果たしています。

熟睡を妨げないように、眠たいときに見せる仕草から読み取ってあげましょう。

睡眠と同じくらい日常に溶け込んでいる毛づくろいから、とろんとした細目、ふみふみといった仕草を見逃さないでください。

のどをゴロゴロと鳴らすという仕草は、猫と人の両方にリラックス効果をもたらします。

ただし「あくび」は、眠気を表すサインである一方で、転位行動として行っている場合もあるため、ご注意ください。

複数の仕草から、猫の実際の状況を読み解き、ストレスなく眠れるように配慮することが大切です。

適切な睡眠環境を整え、猫が心からくつろぎと安心を感じられる暮らしを提供してあげましょう。

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