猫には危険な『飼い主さんが肌につけるもの』3つ 塗り薬や化粧品…なめさせNG!

猫には危険な『飼い主さんが肌につけるもの』3つ 塗り薬や化粧品…なめさせNG!

猫をなでたり抱っこしたりする時間は、飼い主さんにとっても幸せなひとときですよね。中には、飼い主さんを毛づくろいしてくれる猫もいます。しかし、肌に薬や化粧品をつけたとき、猫に舐められても大丈夫かと心配になることもあるでしょう。今回は、猫に舐めさせてはいけない、飼い主さんが肌につけるものについてご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.スキンケア用品、ヘアケア用品、メイクアップ用品

スキンケア用品の容器

化粧水、乳液、整髪料などにはさまざまな成分が含まれています。

全ての成分が猫に危険ではありませんが、中にはアルコールや精油、キシリトール、香料など猫に危険なものが含まれているものもあり、それらは猫の体ではうまく分解できず、中毒を起こしてしまう可能性があり危険です。

乾燥する季節は、ハンドクリームやリップクリームを使う回数が増えるという飼い主さんもいると思います。

猫に触る、猫に顔を近づけるときに猫がなめたり、猫の体についてしまい毛づくろいでなめとってしまったりするので注意しましょう。

ほんのわずかな量なら害がなくても、それが毎日となると健康に影響が出てもおかしくありません。

愛猫に飼い主さんの手や顔、髪をなめるクセがある場合はなめさせないようにしたり、飼い主さんが肌や髪につけるものに注意したりしましょう。

ペットがなめても安全な保湿クリームというものが売られているので、そういった物を使ってみるのもいいかもしれません

2.手指の消毒液

消毒液のボトルと人の手

多くの方が手指消毒にアルコール消毒液を使用していますが、猫はアルコールを分解できず、中毒を引き起こす可能性があります。

消毒液を手に塗った直後に猫を触ると、誤ってアルコールを舐める危険があるため注意が必要です。アルコールが揮発した後であれば問題ありませんが、アルコール以外の消毒薬にも同様に注意しましょう。

3.人間用の塗り薬

塗り薬を出す人の手

人間と猫では薬を分解する能力が異なるため、人間用の塗り薬を猫がなめると体調を崩す危険があります。薬によっては、重篤な症状を引き起こし、命に関わる場合もあります。

人間の肌に塗られた薬の量は少なくても、体の小さい猫にはその量が安全とは限りません。飼い主さんが塗り薬を使用する際は、猫が薬をなめたり体に薬がついたりしないよう、十分に注意しましょう。

まとめ

人の手をなめる子猫

人間が肌に使用するものの中には、猫にとって危険なものもあります。

愛情表現として飼い主さんの顔や手をなめたり、触れられた場所を毛づくろいする猫は、知らずに有害な成分を体内に取り込んでしまうことがあります。

すべての製品が猫にとって危険というわけではありませんが、成分を確認し、特に塗り薬などを使用する際は、猫がなめないように注意することが大切です。

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