旅行中に受けた「悲しい知らせ」
亡くなって火葬したはずの猫が、猫ドアをくぐり抜けて家に戻ってきたら、あなたはどうしますか?
英国ノース・ヨークシャーに住むNicci Knightさん一家は、2週間の予定でトルコへ旅行に出かけていました。しかし突然、近所の人から「おたくの飼い猫Tedが池でおぼれて死亡した」という連絡を受けたのです。亡骸の動画まで添付されています。
「すぐ夫と4人の子どもたちに知らせました。みんなショックを受け、悲しみに沈みました。Tedはとても性格のよい猫で、大事な家族の一員だったのです」という彼女。
休暇から戻るまで遺体を隣人に預けるのは悪いと思った彼女は、Heavenly Pets 火葬場に遺体を回収して火葬してもらう手配をし、130ポンド(約2万4千円)を支払いました。
火葬したはずの愛猫が戻ってきた!
ところが火葬の4日後、彼女はもう1匹の愛猫の世話を依頼していた女性から、連絡がありました。なんと「亡くなったはずのTedが猫ドアから家の中に入ってきた」というではありませんか。
「最初は信じられませんでした。本当にTedなのか、FaceTimeでライブ中継をしてもらったほどです」
映像を見ると、Tedに間違いありませんでした。彼女はほかの猫の遺体を火葬するためにお金を払ったのでした。
亡くなったのは野良猫か?
結局Knightさん一家は、現在に至るまで、火葬した猫の身元をつきとめることができていません。
旅行を終えて火葬業者のもとに猫の遺骨を受け取りに行ったとき、骨壷には「これはTedではありません」と書きこまれていたとか。
火葬場のVicki Crallan所長は「なんとも後味の悪い出来事でした。どこかに愛猫をなくして心配している人がいるのではと案じています。いずれにしても、今回の火葬料はそのまま地元の猫の保護センターに寄付するつもりです」と話しています。
「亡くなった猫は、野良猫か農場の猫なのではないかと思います。わたしたちにとっては、悲しい出来事がうれしい発見になりました。Tedが元気でいてくれることをみんな喜んでいます。でも今では、Tedが道路を横切って池の方に向かっていくと連れ戻すようにしています。万一おぼれてしまったら大変ですからね」というNicciさんです。