愛猫を「子供」のように育てるメリット・デメリット 行き過ぎた愛情や愛着はお互いのためにならない

愛猫を「子供」のように育てるメリット・デメリット 行き過ぎた愛情や愛着はお互いのためにならない

私たち飼い主にとって、我が子のように特別な存在の愛猫。大切に育てることで共に成長していきますが、行き過ぎた愛情や愛着は、かえってデメリットになってしまうこともあります。今回ご紹介する記事を通じて、愛猫との普段の関わり方を振り返ってみませんか?

「子供」のように育てるメリット

ベッドの下からアピールする猫

愛猫を子供のように育てることは、私たちにこれ以上ない幸福感をもたらします。

一般社団法人ペットフード協会が、猫飼いさん向けに「生活に喜びを与えてくれるもの」についてアンケートを行ったところ、なんと「猫」が一番にあげられていました。

アンケートの選択肢には「家族」や「趣味」もあった中で、猫が一番ということに驚きませんか?

この結果からも、猫の偉大さがよく分かりますね。

もちろん出会った頃は、お互いに慣れていない状態のため、どう関わってよいのか悩むこともあるかもしれません。

しかし、子供のように愛情を注いでいくことで、自然と命を守る責任感が確立されていきます。

身勝手に猫を手放す選択とも、当然無縁になることでしょう。

「行き過ぎた愛情や愛着」がもたらすデメリット

洗濯かごの中から見つめる猫

一方、行き過ぎた愛情や愛着は、デメリットになってしまうこともあります。

いつでも愛猫と一緒にいたい、愛猫の全てを受け入れたいという気持ちは分かりますが「本当に愛猫のためになっているのか?」という視点で接することが大切です。

例えば、以下のような行動に当てはまる場合には、注意が必要です。

  • 一緒にいたい気持ちが先行し、愛猫の行動を邪魔する
  • 愛猫のあらゆる要求に答える

猫のペースを乱すような行動は、猫にストレスを与えてしまう恐れがあります。

また、愛猫の要求に全て従うことも、プラスになりません。

猫側も、行動の良し悪しを判別できなくなり「家具や物へイタズラ」や「要求鳴き」がエスカレートしてしまうこともあります。

飼い主さんもそれでは疲弊してしまい、お互いのためにならないでしょう。

猫を育てるときに意識したいこと 

飼い主になでられている猫

猫を育てるときには「猫という生き物を理解すること」「適切な距離感で接すること」を意識しましょう。

猫は個体差があるものの、50cmから1.5m程度の距離感を好むとも言われています。

また、本来は単独行動が好きなため、ゆっくり寝ているときやグルーミングしているときは邪魔をせず、そっと見守ってあげてください。

飼い主さんにとっては少し物足りなく感じるかもしれませんが「そっと見守ること」も、1つの大切なコミュニケーションです。

愛猫からの構ってサインを見極めながら、適切に対応してあげましょう。

しつけが難しい猫ですが、改善が必要な場合には、短めの少しトーンの高い声を出して「悪いこと」であると教えたり、そもそもイタズラできないような工夫をしたりするとよいでしょう。

まとめ

窓際でくつろぐ猫

愛猫を子供のように育てることによって、幸福感がもたらされると同時に、命の大切さも学ぶことができます。

しかし、行き過ぎた愛情や愛着にはなっていないかを考えることも重要です。

猫への配慮が足りない行動や近すぎる距離感は、お互いのためにはなりません。

「そっと見守ること」も意識しながら、猫が心地よいと感じる距離感で接してあげてください。

猫という生き物を正しく理解してあげることは、猫の幸せにつながり、ますます素敵な関係を築いていけることでしょう。

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