猫種別に見る「平均寿命」 寿命が一番長い&短い種類は?品種以外に寿命を決めるものは?

猫種別に見る「平均寿命」 寿命が一番長い&短い種類は?品種以外に寿命を決めるものは?

猫の平均寿命は15歳前後とされています。平均寿命は品種ごとに多少の差があるので、寿命が長い猫種と短い猫種をそれぞれご紹介します。また品種以外の猫の寿命を決める要因についても解説するので、ぜひチェックして愛猫が長生きできるようサポートしてくださいね。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

平均寿命が長い猫種

日本猫

平均寿命が一番長い猫種は、日本猫と混血猫(ミックス)だといわれています。日本猫と混血猫に共通しているのは、さまざまな猫種の血が混ざっているという点です。

純血種の猫は特定の遺伝的疾患にかかりやすいと言われていますが、多種多様な遺伝子を持つ日本猫や混血猫は遺伝子疾患のリスクが軽減されるので、長生きしやすい傾向があるとのこと。

平均寿命が短い猫種

マンチカン

平均寿命が短い猫種として知られているのは、ミヌエットやマンチカン、エキゾチック・ショート・ヘア、メイン・クーン、ノルウェージャン・フォレスト・キャットです。

これらの猫種に共通するのは、純血種であるという点でしょう。純血種は日本猫や混血猫に比べれば遺伝的疾患の発症リスクが高く、平均寿命が短くなる傾向があるようです。

またメイン・クーンやノルウェージャン・フォレスト・キャットのような体が大きい猫種は、小柄な猫種と比べるとやや短命になる傾向がみられることも。

とはいえ純血種や体が大きい猫種でも、平均寿命よりも長生きできる可能性は十分にあります。愛猫がどのような疾患に気をつけなくてはならない猫種なのかを調べて、しっかり予防することが大切です。

猫の寿命を決める要因

外を眺める猫

猫の寿命は猫種だけで決まるわけではありません。何よりも重要なのは食生活や運動習慣、ストレスの少ない環境で過ごせているかどうか、ワクチン接種や定期的な健康診断を受けているかどうかです。

愛猫に1日でも長く生きてもらえるように、健康を維持できる飼い方を心がけましょう。

猫の飼い方のなかでも特に寿命に影響するのが、完全室内飼育をしているか外に出ることがあるかという点です。

一般社団法人ペットフード協会が実施した「令和4年 全国犬猫飼育実態調査」によると、完全室内飼育の猫の平均は16.02歳であるのに対し、外に出ることがある猫は14.24歳と、平均寿命に1.78歳の差があるとのこと。

外に出る猫の平均寿命が短い理由としては、交通事故にあったり野良猫と接触して感染症を移されたりするリスクが高いからだと考えられます。

猫を飼っている方は「外に出られない生活は愛猫にとって可哀想なのでは…」などと思わずに、安全を優先して完全室内飼育をしてくださいね。

まとめ

猫種いろいろ

愛猫には1日でも長く生きてもらいたいというのは、猫の飼い主さんに共通する願いですよね。平均寿命の長い猫種と短い猫種をご紹介しましたが、大切なのは飼い主さんが安全で健康的な飼い方を心がけるということです。

「長生きしやすい猫種だから大丈夫だろう」と油断することなく、「寿命の短い猫種だからどうせ長くは生きられないだろう」と悲観するのでもなく、愛猫の安全と健康のためにできる限りのことをしてあげてください。

また猫にとって重要なのはどれだけ長生きできたかよりも、飼い主さんと過ごした日々がどれくらい幸せだったかということではないでしょうか。

愛猫と過ごせる1日1日を大切にして、限られた時間の中で少しでも多くの幸せを感じてもらいたいですね。

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