猫のアゴの下の「黒いツブ」の正体
まず、猫のアゴの下に発生する「黒いツブ」は通称「猫ニキビ」である可能性が高いです。猫ニキビとは、挫瘡(ざそう)とも呼ばれる皮膚疾患で、「黒いツブ」は毛穴に詰まった皮脂が黒く変色したものです。
猫ニキビが発生する原因は様々。アレルギー反応やストレス、食器などに繁殖した雑菌などが原因として挙げられます。
猫ニキビはすべての猫に発生する可能性があり、年齢・性別・品種などによる発生しやすさはありません。症状の程度によっては自宅でのケアだけで対処可能ですが、重度の場合は動物病院での処置が必要となります。
1.初期段階は清潔なガーゼで拭き取る
猫ニキビの症状が初期段階のうちは、焦らずに自宅でのケアで様子見します。
清潔なガーゼやコットンを少し湿らせ、ニキビをやさしく拭き取りましょう。このお手入れの目的は、猫ニキビ周辺の汚れや皮脂を取り除き、清潔な状態にすることです。
ただし、猫ニキビそのものを除去できるわけではないため、力強く擦ったり無理やり剥がそうとしないよう気をつけてください。
2.原因を解明する
発生した原因を特定しましょう。
前述の通り、猫ニキビが発生する要因としては以下が考えられます。
- アレルギー反応
- ストレス
- 食器に繁殖した雑菌
特にありがちなのが食器が原因であるケースです。食器をずっと洗ってなくて汚かったり、素材に対して猫がアレルギーを有していることで猫ニキビは発生する可能性があります。
食器の雑菌が原因として考えられる場合は、食器の種類を変更し、使用後は毎回すぐに洗う習慣を取り入れましょう。
食器の種類としておすすめなのは、陶器製です。重くて壊れやすいですが、その分ステンレス・プラスチックより猫がアレルギーを発症しにくいです。
他にも脂質が多い食事をとっていることが原因で発生することがありますので、ごはんを見直すことも一つの方法です。
3.重度な場合は動物病院へ相談
猫が執拗に痒がっている、毛が抜けてきた、患部が赤くなってきているなどの異常が確認できたら、自宅だけのケアは諦めて、早めに動物病院を受診しましょう。放置すると痒がって引っ掻いた結果、猫ニキビ周辺が出血し細菌感染による化膿を引き起こす恐れがあります。
重度化するほど治療も後手に回りやすいため、解決が難しそうな場合は迷わず動物病院に相談しましょう。
まとめ
猫ニキビは、猫のアゴ下にできることが多いため、発見が遅れてしまうケースも少なくありません。早期発見のためには、猫の体に異常が起きていないか、飼い主さんがこまめに健康状態をチェックしてあげる習慣を身に付けておくことが大切です。
今回の記事を参考に、愛猫が猫ニキビを患っていないかチェックしてあげてください。