猫も『ジャンプで失敗』することがある?4つの原因と注意したほうが良い場合も

猫も『ジャンプで失敗』することがある?4つの原因と注意したほうが良い場合も

猫は小柄ながらもジャンプ力が凄まじい動物。1m以上の高さも軽々とジャンプできます。そんな猫がジャンプに失敗するときは注意が必要です。今回は、猫が「ジャンプで失敗」してしまう原因について解説します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.老化

老猫

猫がジャンプを失敗してしまう理由として、まず挙げられるのが老化です。人間同様、猫も歳をとり少しずつ体が衰えていきます。当然、足の筋力も低下していきます。

老化が進行すると、若いころのように軽やかなジャンプが難しくなり結果的に失敗する頻度が多くなってしまいます。

また、シニア猫は足腰の関節も痛めやすいです。体に負担をかけずに生活できるよう、ジャンプが必要そうな箇所にはスロープなどを設置し負担を軽減してあげましょう。

2.足裏の毛が伸びている

猫の肉球

ジャンプ失敗の原因として次に挙げられるのが、「タフト」と呼ばれる足裏の毛です。この足裏の毛は肉球まわりに伸びていき、長くなるとジャンプするとき足を滑らせる原因となります。

ただ、足裏の毛が伸びるかどうかは個体差があります。短毛猫の場合は、気にするほど伸びる子は少なめ。一方、長毛猫の場合は足裏の毛が伸びやすいです。

飼い猫の足裏まわりの毛が伸びていると感じたら、ペット用バリカンで短くお手入れしてあげましょう。

3.肥満

ボールで遊ぶ猫

猫の肥満もジャンプを失敗させる原因のひとつです。理由は単純、猫が思っている以上に自分の体重が重くなっており跳びにくいためです。

太った猫がジャンプしようとして失敗してしまう光景はなんだか微笑ましいものですが、猫の肥満は健康を損ねてしまう危険な要因です。

肥満が進行すると全身の血管への負担が増加し、結果的に心臓病を患うリスクが高まります。猫の心臓病は突然死を招く恐れもあるほど危険な病気ですので、早めに適正体重へとダイエットさせてあげるべきです。さらに糖尿病や尿石症などの原因にもなりますので注意が必要です。

また病気以外にも、ジャンプに失敗することで猫が転落、打撲や骨折といった外傷を負う懸念もあります。

猫の肥満は可愛い見た目に反して、危険な要素が多いため注意が必要です。

4.ケガや病気

動物病院にいる猫

猫がジャンプに失敗する原因のひとつに、ケガや病気を抱えている可能性があります。どれだけジャンプ力が優れている猫でも、ケガや病気で体調が悪ければ、ジャンプに失敗しやすくなります。

猫は本能的にケガや病気などの不調を隠す動物です。そのため日頃から猫のことをこまめに観察し、ケガや病気の疑いがあればなるべく早いタイミングで気付いてあげることが大切です。

まとめ

ジャンプする猫

『猿も木から落ちる』というように、猫も本来得意なはずのジャンプを失敗することがあります。ただ単純にうっかりミスで失敗することもありますが、今回紹介した原因によってジャンプできないケースも多々あります。

ジャンプ失敗は運が悪いと猫がケガを負うリスクも想定されるため、できるだけ早めに原因を取り除いてあげることが大切です。

今回の記事をキッカケに猫がジャンプを失敗していないか、チェックしてあげてみてはいかがでしょうか。

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