猫に『トマト』のメリット・デメリット3つ!与える場合の注意点とは

猫に『トマト』のメリット・デメリット3つ!与える場合の注意点とは

トマトは「人の健康に良い」とよく言われていますが、猫にとってはどうなのでしょうか。今回は、猫に「トマト」を与えた場合のメリットとデメリットと、与える場合の注意点も一緒にご紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫に「トマト」を与えるメリット

ブリティッシュショートヘアとトマト

まずは、猫にトマトを与えるメリットについて確認していきましょう。

1.活性酸素を除去したり慢性疾患のリスクを下げる

トマトに含まれるリコピンという物質は、強い抗酸化作用があります。

人では活性酸素を除去したり、慢性疾患のリスクを下げたりする働きが期待できるとされており、猫も同じことが言えるかもしれません。

2.健康な皮膚を保つ

ビタミンCも、抗酸化作用があります。

また、健康な皮膚を保つために必要なコラーゲンの生成にビタミンCが関係しています。

3.熱中症予防や水分補給に役立つ

トマトは、その成分のほとんどが水分です。そのため、猫の熱中症予防や水分補給に利用することができます。

猫の祖先は砂漠で生活をしていたため、猫は積極的に水分を摂らない傾向があります。水分が不足すると尿路結石や慢性腎臓病の進行などを引き起こすこおそれがあるので、猫の水分補給は大切です。

猫に「トマト」を与えるデメリット

カゴの中のトマトを覗く猫

猫にトマトを与えるメリットが分かったところで、次は「デメリット」について確認していきましょう。猫にトマトを実際に与えるときには知っておくべき情報かもしれません。

1.中毒症状を起こすリスク

未成熟のトマト、ヘタ、茎、葉には「トマチン」という物質が含まれていて、猫が、ヘタ、茎、葉には「トマチン」摂取すると中毒を起こすおそれがあります。

このトマチンを猫が多量摂取してしまうことで、下痢、嘔吐、呼吸困難などの神経症状があらわれることが考えられます。

なお、完熟した実の部分はトマチンが減少しているので、それ以外は与えないようにしましょう。

2.高カリウム血症を起こすリスク

トマトには「カリウム」が含まれています。

カリウムは健康維持には必要な栄養であり、持病がない場合は血中濃度が正常に保たれるよう自動で調整されていますが、腎臓病や心臓病の猫がカリウムを過剰に摂取すると「高カリウム血症」を引き起こし、腎臓や心臓の機能に悪影響を及ぼすおそれがあります。

3.肥満

フルーツトマトは糖分が多いので、糖尿病や肥満の猫には控えた方がいいでしょう。

猫に「トマト」を与えるときの注意点

トマトをカットする人を見る猫

猫にとってトマトは、メリットもデメリットもある野菜でした。では、トマトを猫に与える場合は、具体的にどのような点に注意すべきでしょうか。

熟したトマトを与える

赤く熟したトマトのヘタを取り、加熱をして皮と種を取り除き、猫が食べやすいように細かく切ってから与えましょう。

初めて与える場合はほんの少しだけ与えて、アレルギーや下痢、嘔吐など体調に異変がないかよく観察しましょう。

緑色や黒色などのカラートマトもありますが、猫に与えるときは赤色のトマトを与えるのが安心です。

トマトの加工品は与えない

トマト缶、トマトジュース、トマトケチャップなどのトマトの加工品は、人間の味覚に合わせた量の食塩や砂糖などが入っているため、猫に与えるのに適していません。

人間の味覚で美味しいと感じるものは、猫の小さな体にとっては食塩も砂糖も量が過剰なので避けた方が良いです。

無理に与える必要はない

そもそも、猫はもともと肉食なので、野菜であるトマトを食べなくても大丈夫です。

また、「総合栄養食」と書かれたキャットフードを食べている場合は、猫の体にとって必要な栄養は摂れています。

そのため、もし猫がトマトを嫌がった場合は、無理に与えなくても大丈夫です。

まとめ

トマトを見る猫

猫がトマトを食べると、抗酸化作用や水分補給などのメリットがあります。

しかし、未熟なトマトやヘタには有毒な成分が含まれていたり、本来肉食の猫にとっては消化不良の原因になったり、心臓病や腎臓病の猫には危険だったりするデメリットもあります。

もし猫にトマトを与えるときは、きちんと熟したものをごく少量与えることから始め、決して与えすぎないよう注意しましょう。

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