猫に『氷』は危険?メリットと舐めさせる場合の注意点3つ

猫に『氷』は危険?メリットと舐めさせる場合の注意点3つ

暑くなると、猫の体調も心配ですよね。少しでも涼しくなってもらおうと、氷を与えることもあるかもしれませんが、猫に氷を舐めさせてもいいのでしょうか。猫に氷を与える際のメリットと、舐めさせる場合の注意点をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫に「氷」を与えるメリットとは

氷の塊と猫

猫はもともと砂漠に暮らしていた動物です。そのため暑さには強いとされていますが、それでも猛暑が続く時季は、猫でも熱中症になる可能性があります。

夏の室温管理とともに猫にとって大切なのが、水分補給です。猫の祖先が乾燥地帯に生きていたため、現代の猫でもあまり水を飲まないという子がいるのですが、その分腎臓に負担がかかったり、結石のリスクが高まります。また、脱水も心配ですね。

そんな、なかなか水を飲んでくれない猫の水分補給に役立つのが、氷なのです。

猫に氷を与えると、遊びながら舐めたり、氷を浮かべた水を飲んでくれることもあります。また、氷を舐めることで体温が下がり、熱中症を予防する効果も期待できるのです。ただし、与え方には気をつけるべきこともあります。

猫に「氷」を舐めさせる場合の注意点

大量の氷を舐める猫

猫に「氷」を舐めさせるメリットを理解した上で、ここからは、与える際に注意すべきポイントについても確認しておきましょう。

1.与える量に気をつける

水分補給によいと言っても、猫に氷を与え過ぎれば体を冷やし過ぎてしまったり、お腹を壊すことになります。胃腸に負担がかかり、食欲が落ちてしまうことも。

猫に氷を与えるのは、製氷皿で作る小さめの氷を1個までにしておきましょう。

また、毎日与える必要もありません。氷を与える場合は、猫の体調に変化がないか、様子を見ながら「時々」にして下さいね。

2.氷を濡らしてから与える

冷凍庫から出した氷をそのまま与えると、猫の口や舌に張り付いてしまうことがあります。パニックになった猫が無理に氷を剥そうとすると、ケガをしてしまいます。

一度濡らしてから与えると張り付きにくくなるので、氷を与える際は一度水にくぐらせてからにしましょう。そのうえで、猫が氷を舐めている間は、そばで見守っていてあげて下さいね。

3.無理に与えない

氷を与えるメリットはありますが、与えた方がよいというものではありません。猫によっては、氷を嫌がったり、怖がったりすることもあるでしょう。

猫が興味を示さないのに、無理に舐めさせようとするのはやめましょう。

まとめ

グラスの氷水を舐める猫

暑くなると、人間は冷たいものが恋しくなりますね。猫でも、暑い日には氷や氷を入れた水を好む子がいます。

しかし、氷の与え過ぎは下痢や食欲不振を引き起こす可能性があるため、少量にしておきましょう。

氷を与えてよいのは、健康な成猫だけです。子猫や高齢猫に与えるのはやめた方がいいでしょう。

また、氷を与えるのは気温の高い時だけにしておいて下さいね。

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