猫に「氷」を与えるメリットとは
猫はもともと砂漠に暮らしていた動物です。そのため暑さには強いとされていますが、それでも猛暑が続く時季は、猫でも熱中症になる可能性があります。
夏の室温管理とともに猫にとって大切なのが、水分補給です。猫の祖先が乾燥地帯に生きていたため、現代の猫でもあまり水を飲まないという子がいるのですが、その分腎臓に負担がかかったり、結石のリスクが高まります。また、脱水も心配ですね。
そんな、なかなか水を飲んでくれない猫の水分補給に役立つのが、氷なのです。
猫に氷を与えると、遊びながら舐めたり、氷を浮かべた水を飲んでくれることもあります。また、氷を舐めることで体温が下がり、熱中症を予防する効果も期待できるのです。ただし、与え方には気をつけるべきこともあります。
猫に「氷」を舐めさせる場合の注意点
猫に「氷」を舐めさせるメリットを理解した上で、ここからは、与える際に注意すべきポイントについても確認しておきましょう。
1.与える量に気をつける
水分補給によいと言っても、猫に氷を与え過ぎれば体を冷やし過ぎてしまったり、お腹を壊すことになります。胃腸に負担がかかり、食欲が落ちてしまうことも。
猫に氷を与えるのは、製氷皿で作る小さめの氷を1個までにしておきましょう。
また、毎日与える必要もありません。氷を与える場合は、猫の体調に変化がないか、様子を見ながら「時々」にして下さいね。
2.氷を濡らしてから与える
冷凍庫から出した氷をそのまま与えると、猫の口や舌に張り付いてしまうことがあります。パニックになった猫が無理に氷を剥そうとすると、ケガをしてしまいます。
一度濡らしてから与えると張り付きにくくなるので、氷を与える際は一度水にくぐらせてからにしましょう。そのうえで、猫が氷を舐めている間は、そばで見守っていてあげて下さいね。
3.無理に与えない
氷を与えるメリットはありますが、与えた方がよいというものではありません。猫によっては、氷を嫌がったり、怖がったりすることもあるでしょう。
猫が興味を示さないのに、無理に舐めさせようとするのはやめましょう。
まとめ
暑くなると、人間は冷たいものが恋しくなりますね。猫でも、暑い日には氷や氷を入れた水を好む子がいます。
しかし、氷の与え過ぎは下痢や食欲不振を引き起こす可能性があるため、少量にしておきましょう。
氷を与えてよいのは、健康な成猫だけです。子猫や高齢猫に与えるのはやめた方がいいでしょう。
また、氷を与えるのは気温の高い時だけにしておいて下さいね。