猫の気を付けたい『皮膚病』3つ 予防のために定期的にするべきこととは

猫の気を付けたい『皮膚病』3つ 予防のために定期的にするべきこととは

猫の「皮膚病」とひとくちに言っても、さまざまな種類や要因があります。今回は飼い主として気を付けたい猫の皮膚病を、予防するためのポイントと合わせて解説いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の気を付けたい「皮膚病」とは

診察中の猫

猫はもふもふの毛に覆われているため、飼い主でもささいな皮膚の異変をつい見落としがちです。

しかし、その異変を放置してしまうと、深刻な皮膚病に悪化してしまう可能性も…。

そこで今回は、猫の「皮膚病」について、予防するコツとあわせて解説いたします。大切な愛猫の皮膚を病気から守るために、本記事を参考にしていただけると嬉しいです。

1.アレルギー性皮膚炎

かゆがる猫

猫の皮膚病のなかでも特に起こりがちなのが、ノミやダニ、食べ物、花粉などによりアレルギーを起こし皮膚に異変が起こる「アレルギー性皮膚炎」です。

食べ物や花粉など特定のものにアレルギーを持っている場合は、猫がアレルギー物質を摂取しないように、日頃の食事や換気などにも気を配るようにしましょう。

また、ノミやダニに関する予防としては、室内を清潔な状態に保つことが重要となってきます。

カーペットや布団、飼い主さんの衣類などのノミやダニがつきやすい物は、特にこまめなお手入れや掃除をしましょう。

2.心因性による皮膚炎

猫の後ろ姿

ストレスなどが原因で皮膚炎を起こす場合もあります。

新しい同居人やペットが増えた、引っ越しをした、苦手なものが常に猫の近くにある…ということが引き金となってストレスを溜め込み、皮膚にかゆみや湿疹などの異変が起こることがあるのです。

心因性の皮膚炎を予防するコツは、やはり「ストレスを溜め込まないこと」が重要と言えるでしょう。

環境が大きく変わるとナイーブになりやすい猫は多いので、そのようなときは猫が安心できる物やお気に入りのグッズなどを身近に置いてあげて安心させてあげることが大切です。

また、猫の苦手なにおいや音など、猫が嫌がる要因のせいでストレスを感じているようであれば、その要因を取り除いてあげるようにしましょう。

3. 扁平上皮癌

強い日差しで日光浴をする猫

扁平上皮癌とは、簡単にいうと猫の皮膚がんです。顔周りや足回りに腫瘍ができる病気で、日光浴のしすぎが原因になることもあります。

特に放し飼いにしてしまうと、日中に紫外線を浴びすぎて扁平上皮癌を起こすリスクが高まってしまいます。

主な予防策としては、完全室内飼いにして遮光カーテンなどで直射日光を浴びなくてすむ環境にしておくのがおすすめといえるでしょう。

まとめ

後ろ足で頭をかく猫

猫の「皮膚病」の種類や原因によって主な予防法は変わってきます。

しかし、どの病気に関しても、日頃から愛猫の健康チェックをこまめに行うことによって早期発見できる可能性が高まります。

愛猫とスキンシップをするときには猫の皮膚に異変がないか、毎日こまめに確認する習慣をつけておくことをおすすめします。

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