猫が『こたつ』に入るときの注意点5つ!どんな危険が潜んでる?

猫が『こたつ』に入るときの注意点5つ!どんな危険が潜んでる?

冬の風物詩といえば、こたつで丸くなって暖をとる猫かもしれません。とてもほっこりとする光景ですが、意外と危険があることも、ご存知ですか?猫がこたつを使用する際は、どのような点に注意した方がよいのでしょうか。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.やけどに注意!

こたつに入る猫

猫にとってこたつは癒し空間のようですが、やけどをしてしまう危険性があります。ヒーターに触れれば危ないのは明白ですし、低温やけどを負う場合も。長時間に渡って猫がこたつに入っているのであれば、猫をこたつから出したり電源を切るなどの対策をしましょう。

心配であれば、猫用のこたつを使用してください。温度が高くなり過ぎず安全に暖まれるように、配慮されています。多頭飼いの場合は争奪戦になることもあるため、複数個用意しなければいけないかもしれません。

2.熱中症や脱水のリスクが

布団の上で寝る猫

こたつの使用により、夏ではなくても熱中症になる場合があります。またこたつの使用に関係なく、冬になると水分摂取量が減少する猫が多いため、水分不足や脱水にも注意が必要です。水場をこたつの近くなど猫がアクセスしやすい場所に置いたり、食事に水分を多く含ませたりして対策してください。

愛猫がずっとこたつから出てこないときは、たまには様子を確認しましょう。若くて健康な猫であればあまり心配はないでしょうが、病気やけがをしている猫、高齢の猫の場合はこたつの中で熱くなり過ぎても自分からは出てこないかもしれません。

脱水の原因は色々ありますが、首の後ろ(肩甲骨の間)の皮膚を指でつまんで離してもすぐに戻っていかない場合は、脱水を起こしているかもしれません。

犬が暑い時に行う口を開けながらの呼吸は、猫は通常ではしません。こたつの使用に関係なくそのような呼吸が見られたら、すぐに動物病院に連絡して連れていきましょう。

3.電気コードを噛んでしまうかも…

電気コード

ご存知のように、猫はヒモ状のものが大好きです。すぐにじゃれつこうとする姿を、目撃したことのある飼い主さんは少なくないでしょう。ということはつまり…こたつから出ている電気コードにもじゃれつき、噛むなどして感電したり漏電させたりする可能性があるのです。

これを防ぐには、コードをカバーで覆う必要があります。愛猫の安全のため、ぜひ行ってあげてください。

4.酸欠にならないように

動物病院

長時間こたつに入っている場合、酸欠も気になります。こたつの中でぐっすりと眠ってしまい、気がつけば酸素が不足し、酸欠…という可能性はゼロではありません。ただこれも、若くて健康な猫であれば、苦しくなれば自分から出てくるでしょう。一方で、病気や高齢の猫などは、酸欠で苦しいことに気づきにくかったり、苦しくても自分から出てこれない場合があるかもしれません。そうならないよう、適度にこたつ布団を上げ、空気の入れ替えを行いましょう。

熱が逃げてしまうため、愛猫には睨まれそうですが、安全のためですから仕方ありません。猫の抗議はさらっと受け流してください。また、そもそもこたつに入れないようにした方が良いこともあるでしょう。

5.目への影響

猫の目

こたつの熱源からは、赤外線が出ている場合が多いです。人が使うなら、直接この赤外線を目にすることはあまりないので問題はないのですが、猫がこたつに入っている場合は赤外線を長時間目にしてしまうかもしれません。

赤外線が長時間目に入るのは良くありません。もし猫が、毎日何時間もこたつに入り、こたつに入っている間ずっと目を開けているのであれば、こたつの赤外線による目への影響を心配した方が良いでしょう。赤外線ではなくても、強い光が目に入ること自体できるだけ避けたいことですよね。しかし一般的には、猫がこたつに入っている間は目を閉じている時間が多いと思われるので、そこまで心配しなくても良いのかもしれません。

こういった点からも、猫には猫用こたつに潜ってもらうのがベストでしょう。

まとめ

丸くなって寝る猫

こたつで丸くなる愛猫の姿には癒されますが、そこにはさまざまな危険が潜んでいることを理解しておく必要があります。せっかくの快適空間のはずなのに、思わぬ事故に遭ってしまっては大変です。そうならないよう、できる対策はしっかりと行いましょう。

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