1.暗い所でも見える
![暗闇の中の猫の目元アップ](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/4/8e917741a7bbdf483bf1a3177f8c9ee7.jpg)
猫は夜行性です。正確には、薄明薄暮性といい、真夜中ではなく、夕暮れ時や明け方に活発になります。そのため、暗闇でもよく見ることのできる目を持っているのです。
その秘密は、網膜の後ろにある「タぺタム」。これは、反射板のような役割を担っています。わずかな光があれば、網膜に反射して増幅するので、暗い所でもものを見ることができます。猫の目が光って見えるのは、目そのものが光っているわけではなく、光を反射しているからなのです。
猫の目は、明るい所と暗い所で大きさが変わりますね。暗い場所では、より多くの光を取り込もうと、瞳孔が大きくなるのです。
2.動体視力に優れている
![蝶を追いかける子猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/2/84d36adbf46cf7ccff452a722364314d.jpg)
すばしこい小動物を獲物としてきた猫。その動きを捉えるのに適した目を持っています。動体視力に優れ、動いているものを見るのに長けているのです。
しかし、視力は弱く、静止しているものを見るのは得意ではありません。
3.子猫は目が青い
![青い目の3匹の子猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/3/6fa1e4c78d977bd8fbcad8f37e927579.jpg)
子猫の目は、ほとんど青です。これは「キトン(子猫)ブルー」と呼ばれています。子猫の目が青いのは、メラニン色素が虹彩(瞳のまわりの膜)の表面にしか沈着していないためです。成長するにつれて、虹彩の中にメラニン色素が沈着し、目の色が変化します。
生後間もない頃に目が青いのは、猫だけに限ったことではなく、ほとんどの動物がそうなのだそうです。
目の色の違いは、メラニン色素の量によるものです。メラニン色素の量は、遺伝子によって決まります。メラニン色素が多いとイエローやゴールド、反対に少ないとグリーンやブルーの目になります。
稀に、左右の目の色が違う猫もいますね。「オッドアイ」と呼ばれ、幸運の猫として人気があります。左右の色が異なる理由は、片方の目にメラニン色素の遺伝情報が届かない先天性異常によるものです。また、「アルビノ」と呼ばれる赤い目の猫もいますが、これはメラニン色素が作れないので、血管の色が見えて赤になっているのです。
4.人間と猫の目の違いは?
![男性の目元と猫の目元のアップ](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/6/8d9da03830756ad2e67864aff27f5168.jpg)
猫は、人間が見ることのできない暗闇でも、ものを見ることができます。また、動いているものを見るのも得意です。
しかし、猫は赤色を見ることができないといわれています。人間の目が、光の3原色である赤・緑・青を認識しているのに対し、猫は緑と青しか認識できないからです。そのため、赤いものは、灰色や緑に見えるのだそうです。
まとめ
![目が光る猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/6/25680c0d39868027d8349893b27cff30.jpg)
暗闇で光る猫の目は、不思議で魅力的です。それは、暗い所でもものを見ることができるよう、瞳孔の大きさが変わったり、光を反射させているからです。
猫の目は、光を集めやすい構造をしています。しかし、そのために、強い光には気をつけなければいけません。
カメラのフラッシュは、猫の目を傷めてしまうことがあります。写真を撮る際には、フラッシュ機能はオフにした方がいいでしょう。
また、猫はレーザーポインターの光を追いかける遊びが好きですが、レーザーポインターの光が猫の目に当たらないよう注意して下さいね。