1.鳴く

猫がお腹が空いた時のわかりやすい行動は、鳴くというもの。ニャーニャー鳴いて飼い主につきまとっている様子は「お腹が空いた」「何か食べたい」と訴えているようですね。
ニャーニャー鳴いて空腹を訴えるのは、子猫が母猫に対する行動です。本来、猫は狩りをしてきた動物なので、おとなになれば鳴いて空腹を訴えることは少なくなります。しかし、室内で飼われていると、お腹を満たしてくれるのは飼い主です。そのため、飼い主を母猫のように思って空腹を訴えるのでしょう。
鳴いても気づいてもらえない時は、イタズラをしたり、凶暴になったりすることも。お腹が空いてイライラするのは、猫も同じなのです。
2.お皿の前に座る

いつも餌を入れてもらっているお皿の前でスタンバイ。お腹が空いた時、猫はこのようにお皿の前に座って待っていることがあります。
「まだかニャ?」と言わんばかりに、チラッと飼い主の方を見たり、お皿の中に餌が入っていないか何度も確認したり。何とも健気な行動ですね。
お皿に触れて音をたてるなどして、アピールする猫もいるようです。
3.吐く

猫は、空腹のために、吐いてしまうことがあります。胃の中は空っぽなので、吐くのは泡が混ざった無色の胃液です。黄色い液体が混ざることもありますが、これは空腹によって胆汁が逆流したものです。
空腹のために胆汁を吐いても特に問題はありませんが、これが大量の場合は病気の可能性もあり、注意が必要です。
猫の理想的な主食とおやつの与え方

猫は、その行動で空腹であることをアピールしています。しかし、そのたびに食べさせていたら、食べすぎなのではないかと心配になりますね。
猫の主食は、『総合栄養食』と表記されたものを与えていれば、それだけで栄養バランスが整った食事になります。フードのパッケージに記載されている量を目安として与えて下さい。
成猫なら、1日1~2回、時間を決めて与えるのが理想ですが、餌を食べていても何度も空腹を訴えるようであれば、3回以上に分けて与えましょう。子猫や高齢猫は、消化器官が弱いので、3~5回を目安に分けて与えて下さい。
総合栄養食を食べていれば、本来おやつは必要ありません。ただ、おやつは飼い主と猫のコミュニケーションツールになります。おやつを与えるタイミングは、食事前の空腹時を避け、留守番やケアを頑張った時のご褒美として与えるといいでしょう。
まとめ

猫は、空腹でも「お腹が空いた」と言葉で伝えることができません。それでも、行動によって、空腹であることを訴えています。
猫が空腹を訴えている時は、早く気づいてあげたいものです。しかし、そのたびにごはんやおやつを食べさせていると、肥満になってしまいます。欲しがればもらえる、と覚えてしまい、何度もアピールしてくることもあります。
食事やおやつは、与えるタイミングに気をつけましょう。いつもお腹を空かせているようなら、与える回数も工夫してみて下さいね。