良いウンチ・悪いウンチの特徴
突然ですが、皆様の愛猫のウンチはどのような形や色をしていますか?
便は健康のバロメーターです。健康的な便と病気の疑いがある便には、それぞれ特徴があります。
ここでは、良いウンチ・悪いウンチの見分け方を5つ紹介いたします。
1.艶のあるこげ茶色:◎
便秘や軟便の疑いのない健康的な便は、適度な水分を含んでいるため艶があります。そして、色はこげ茶色をしています。
色の特徴として、普段食べているフードに近い色であれば完全にこげ茶色でなくても問題ありません。
2.掴んでも崩れない硬さ:◎
猫の便は一般的に楕円形をしています。
袋に入れて掴んでも崩れない硬さが良好のサインです。
便の周りに猫砂が付着していれば水分量も良好です。
3.形が崩れる・完全に緩い:✕
掴むと形が崩れる便は軟便です。
そして、完全に形がなく水っぽくなっているのは下痢便になります。
人間も猫も、腸内には常在菌が住んでいます。
良い菌と悪い菌のバランスが崩れてしまうと、お腹を下した状態になってしまうのです。
猫はとても繊細なので、ちょっとした環境の変化やフードを変えただけでも下痢をしてしまうことがあります。続くようならば診察を受けてください。
子猫や高齢猫の場合はすぐに衰弱してしまう可能性が高いので、便の様子がおかしいと思ったら急いで動物病院を受診しましょう。
4.乾いたコロコロ便:△
乾燥したコロコロ便は要注意便です。 便秘の可能性があります。
猫の便秘で最も多いのは水分不足です。
猫は元々あまり水を飲む習慣がないので、新鮮な水がいつでも飲める環境づくりが重要になります。
特に水を飲むことが苦手な猫の場合は、ウエットフードを上手に活用して水分補給を促しましょう。
対策しても便秘が続くようであれば、1度獣医さんに相談してみてください。
便秘が慢性化すると腸の病気を引き起こすこともあります。
シニアの猫は、腎機能低下が原因で便秘になることがあります。
5.色が明らかにおかしい:✕
フードの色とはかけ離れた色の便は、内臓や消化器系にトラブルが起きている可能性が高いでしょう。
危険信号が出ているサインを挙げてみます。
- 赤:大腸肛門付近の出血疑いあり
- 黒:胃小腸付近の出血疑いあり
- 緑:消化不全の可能性あり
赤色、黒色共に血便になります。肛門から離れた部位に出血があると、酸化した状態で排出されるので黒くなります。
黒い便は赤よりも深刻な血便といわれています。
胃腸障害や消化管にトラブルが起こると、胆汁の色素である緑色を分解できないまま排出されることがあります。これが緑色の便の正体です。
いずれにしても色が不自然な場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
まとめ
猫の良いウンチ・悪いウンチの特徴を紹介させていただきました。
猫は言葉で不調を訴えることができないので、さり気なく便の状態をチェックしてみてください。
猫にとって下痢は比較的身近な症状ですが、原因は様々です。
ぐったりして食欲がない、何日も続く様子が見られたら診察を受けてください。
子猫やシニアは元気でも黄色信号です。その日のうちに診てもらいましょう。
季節の変わり目は特にお腹のトラブルが目立ちます。気にかけてあげてください。
冬場は腹部が冷えないように、ブランケットや冬用の寝具などを用意してあげましょう。
ストレスを減らし、良いウンチが出る環境を整えましょう。