猫って寒さに弱いの?
寒さに対する耐性は、猫種によって異なります。
一概に皆寒がりというわけではありません。寒さに注意が必要な猫の代表例を紹介いたします。
- スフィンクス
- シャム
- オシキャットなど
これらの猫種に共通しているのは、短毛でスレンダーな体型です。逆に、被毛が2層になっているメインクーンやペルシャなどは寒さに強い傾向にあります。
やりすぎて危険な寒さ対策
先程も紹介しましたように、寒さの耐性には個体差があります。あまり寒さ対策に力を入れすぎてしまうと、逆効果になってしまうことがあるのです。
ここでは「危険を伴う過剰な対策」を3つ挙げてみます。
1.室温が高すぎる
猫が快適に過ごせる室温は、22〜25℃程度です。
たとえ冬場でも、28℃を超えるような暑い環境では体調を崩してしまう恐れがあります。
2.こたつを入れたまま放置する
猫はこたつが大好きです。中でのんびり過ごす猫も多いでしょう。
しかし人間用のこたつには、低温やけどのリスクや、密閉による窒息などの危険性が潜んでいます。
猫が愛用している場合は温度を低く設定し、1ヶ所は空気が入るようにしておいてください。
3.逃げ場がない
夏に冷房を避けられる環境が必要なように、暖房も敢えてつけない場所が必要です。
逃げ場がなくなってしまうと、冬でも熱中症のような症状が起きてしまいます。
安全な寒さ対策とは?
やりすぎな寒さ対策から、暑すぎても良くないことがわかりました。
では、体に負担をかけずにできる安全な対処法にはどのようなものがあるのでしょうか?いくつか紹介いたします。
ホットカーペット
こたつのように密閉性のないホットカーペットは、温度を低く設定すれば安全に使用することができます。
温める範囲や時間などを、上手に調節してみてください。
毛布や冬用ベッドなど
部屋の隅のほうに、冬用ベッドやダンボール、ブランケットなどを置いておくことも有効です。
電気を使わないため、低温やけどの心配がなくなります。
ブラッシング
ブラッシングには血行促進の効果があります。
全身の血流が良くなることで、寒さから身を守ることができるので、こまめにブラッシングをしてあげましょう。
まとめ
人間に冷え性の人と暑がりの人がいるように、猫にも個体差があります。
雪国でない限りは室内が極寒になる危険性はあまりないですし、基本的には人が快適に過ごせる室温を維持できていれば問題ありません。
良かれと思って室温を上げすぎてしまうと、熱中症やヒートショックを起こすリスクがあります。
暖かい場所と、少し涼しい場所に分けて選べるように工夫してみてください。