1.猫の時間は8時間がひとつの単位

人間は年をとるにつれて、時がたつのが早いと感じるようになりますね。年齢によって、時間の長さは感じ方が違うのだそうです。
猫はどうかというと、年を重ねるスピードは人間よりずっと早く、生まれてから1年で人間の17~18歳に相当します。2年で23~24歳。その後は1年に4歳ずつ年をとっていきます。
猫にとっては、8時間がひとつの単位と言われています。人間にとっての1日は、猫にとって3日間と同じなのだそうです。
人間でも時がたつのは早いと感じるのに、猫はもっとずっと早い時間を生きているのですね。猫の感覚で、1日1日を大切に過ごさせてあげたいものです。
2.猫の体内時計は太陽の光で調節
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いつも同じ場所で生活している猫は、太陽の位置を把握していると言われています。
例えば、遠くまで行っても猫が家に帰れる理由のひとつが、太陽の位置がわかるからなのです。
家から遠く離れるほど、猫の体内時計と太陽の位置のズレが生じてきます。そのズレを感じて家がどの方角にあるのか知るのだそうですよ。
普段生活している場所と比べて太陽の位置が違うということがわかるなんて、驚異的な能力ですね。
ただ、すべての猫が同じような帰巣本能を備えているわけではなく、個体差があると言われています。
また、迷子になった先が快適な環境であれば帰ることを選ばない、ということも。いずれにせよ、迷子には要注意ですね。
3.猫は単独行動なので体内時計が発達している
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野性では猫は群れを作りません。常に単独で狩りをして生きてきました。一緒に生活する頼れる仲間はいません。そのため、体内時計が発達していると言われています。
自分で自分の身を守るために、正確な体内時計が必要なのですね。
4.猫が肉食動物だから体内時計が発達している
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猫は肉食動物です。肉食動物にとって大切なのがたんぱく質。猫は人間の6倍ほどのたんぱく質が必要だと言われているのです。
そのたんぱく質が、正確な体内時計に役立っていると言われています。24時間周期で増減する細胞内のたんぱく質が、体内時計の正確さをもたらすのです。
たんぱく質中心の食事をしている猫が、体内時計が優れているのもうなずけますね。
まとめ
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今日のねこちゃんより:ゆず♀ / 5歳 / キジトラ / 3.5kg
飼い主が起きる時間、帰宅する時間、ごはんをもらえる時間がわかっているかのように、朝起こしに来たり、玄関で出迎えてくれたり、ごはんの催促しに来る猫。猫を飼っていて驚かされることのひとつではないでしょうか。
それは、猫の体内時計が発達しているから。アラームに頼らなければならない人間にはうらやましい能力です。
逆に、生活リズムが狂うと、猫はストレスを抱えてしまいます。
飼い主も猫のために規則正しい生活を心がけてあげたいですね。結果的に、健康的な生活を送れそうですよ。