猫の理想的なウンチとは?
猫にとっての良いウンチとはどのような特徴があるのでしょうか?
猫砂が付着している
適度に水分を含む便には猫砂が付着します。掃除の過程で振り落とした際に、便のまわりに砂が残っていれば良い便です。
直接見られる場合は、排便直後の状態も注目してみてください。質の良い便にはツヤがあります。乾燥していてパサパサしていると、砂もつきません。
意外と小ぶり
猫の主食はキャットフードです。人間のように色々食べることがない分、質の良い食事ができていれば小ぶりな便が出るはずなのです。
量が多い場合はごはんがうまく吸収できていない可能性があります。
いつも臭いが同じ
猫の便臭は、キャットフードが元になっています。フードを変えない限り、くさいなりに同じ臭いがするはずです。
特に悪臭が目立つ、硫黄のような臭いがする、鉄臭いなどの異変があれば要注意です。
特に悪いウンチには気をつけて!
便の中でも、次のような状態は不調のサインになります。一度診察を受けてください。
ゼリー状の液体が混ざる
軟便にゼリー状の液体が混ざることがあります。この正体は粘膜です。消化管に問題があるかもしれません。
色が黒い
胃や十二指腸のような、いわゆる上部消化管に出血が生じると、タール便と呼ばれる黒い便が出ることがあります。
色が白い
肝臓や胆のう、膵臓に異常があると白っぽい便が出ます。脂肪が正常に分解されず、このような色になるのです。
虫が出る
保護猫あるあるです。米粒大のものや、紐状の動くものを発見したら虫だと思ってください。速やかに病院へ行き、駆除薬を飲ませましょう。
良いウンチが出る秘訣はあるの?
良いウンチに近づけるために、次のようなことを心がけてみてください。
1.体を冷やさない
体が冷えると免疫力が低下します。これは、腸内環境が悪化する要因になるので、冷えないように注意しましょう。
ダンボールやブランケットを置くだけでも冷え対策になります。
2.ストレスを与えない
猫はデリケートな生き物です。些細なことがストレスにつながってしまいます。体が冷えることと同様に、ストレスでも腸内環境が乱れてしまうので気をつけましょう。
愛猫が苦手なことは極力控え、適度にスキンシップをとるようにしてください。
3.水を飲む
水分量が少ないと便がカチカチになります。また、便秘になりやすくなってしまいます。いつでも新鮮な水が飲めるようにしてあげましょう。
水分補給が苦手な場合は、ドライフードにウエットフードを組み合わせると良いでしょう。
積極的に水分を摂ると、腎臓病や尿路結石などの予防にもつながります。
4.体を動かす
積極的に運動することで、腸の動きが活発になります。猫が狩りをする夕方以降の時間を利用して、遊びに誘いましょう。
体を動かすことは、ストレス発散としても役立ちます。腸内環境にとっては一石二鳥になるでしょう。
まとめ
良いウンチを出す秘訣は、概ね人間に求められていることと同じです。
愛猫と一緒に体を動かしたり、リラックスすることで飼い主さんの健康も促進されるでしょう。楽しみながら実践してみてください。
それでも体調を崩してしまうことはあります。特に季節の変わり目は、便に異常が出やすい時期です。
愛猫の便に違和感を覚えたら、獣医さんに診てもらいましょう。