ウルウルおめめは要注意!猫の「流涙症」の症状と予防策5つ

ウルウルおめめは要注意!猫の「流涙症」の症状と予防策5つ

猫の大きな瞳には吸い込まれそうな魅力があります。ウルウルしていればなおさらです。でもちょっと待って!やたらと涙が多くないですか?もしかしたらそれは単にウルウルしているのではなく「流涙症」という目の病気かもしれません。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.涙が流れる

猫の涙

目に刺激を受ける、炎症などが原因で涙が過剰に作られることがあります。刺激となるような物は例えば、目入ったゴミや煙、眼瞼内反症によってまぶたが内側に入り込み、被毛が目に当たってしまうなどです。

また炎症には結膜炎や角膜炎などが挙げられます。これらのことが原因となって涙がたくさん作られ、流涙症となるのです。猫の目は分かりやすいですので、しっかりと異常がないかをチェックしてあげましょう。

2.涙やけする

目のお手入れ

流涙症になると目の周りが常に濡れた状態になることが多く、涙の成分により被毛が変色してしまうことも。白っぽい猫の場合は気がつきやすいですが、黒猫など元々被毛の色が濃い猫は気がつきにくいかもしれません。注意して見てあげましょう。

予防するには涙を養分とする菌が繁殖しないようにすること。その為には、涙を拭き取ると良いでしょう。マメに優しく、拭き取ってあげてください。

3.皮膚炎

子猫

涙やけができることで、皮膚炎になってしまうことも。常に被毛が濡れた状態になる為、細菌が繁殖してしまうのです。皮膚が炎症を起こすと痒みや違和感があるので、猫がしきりに気にするようになります。

頻繁に目を掻いたり、物に擦り付けるなどの動作が見られるのです。猫がいじって余計悪化してしまう可能性がありますので、早めに動物病院に行くなどして対策してあげてください。

流涙症による皮膚炎を防ぐ為には、マメに涙を拭き取ってあげることが大切です。被毛が乾いた状態になるようにしてあげましょう。

4.充血

ペルシャ猫

流涙症は、様々な目の病気が原因となって起きることがあります。例えば、結膜炎や角膜炎、緑内障などです。それらの疾患により、目が充血してしまうことがあります。

予防には、なるべく目にストレスがかからない環境を整えることです。ほこりや排気ガスなどに近づかないようにしてあげてください。

残念ながら流涙症を完全に防ぐ方法はありません。ですができるだけ防げるようにしてあげましょう。そして様子がおかしいと思ったらすぐに、動物病院を受診するなどして対処してあげてください。

5.黄色や緑色の目やに

目を閉じた猫

流涙症は細菌が繁殖することがありますので、黄色や緑色の目やにが出る場合があります。通常の猫の目やには、茶色です。ですからもし愛猫の目やにが黄色や緑色をしていたら、それは細菌感染が起こっているということになります。目やにが出ていたら拭き取ると共に、動物病院を受診して適切な治療を受けさせてあげましょう。

まとめ

お手入れされる猫

猫の流涙症はすぐに命に関わる病気ではありません。ですが放置しておいたら良くないのは確かです。早めに対処してあげてください。

黒や茶色の被毛をしている猫は、涙やけに気がつきにくい場合があります。愛猫の涙の量がいつもより多くないかを、常に観察してあげましょう。

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