猫の近くで喫煙はNG!どのくらいの距離からOK?

猫の近くで喫煙はNG!どのくらいの距離からOK?

煙草は猫にも悪影響を及ぼす存在です。猫の目の前で喫煙することはもってのほかですが、受動喫煙の恐怖はそれだけではありません。今回は煙草が与える影響について考えてみたいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

煙草は猫にも危険!悪性リンパ腫のリスクも!!

タバコを吸う人と猫

人はなぜ煙草を吸うのでしょうか?それは実際に喫煙する人にしか分からない領域です。ただ、確実に健康を害する嗜好品であることは言うまでもありません。

吸う人・吸わない人それぞれの主張があるとは思いますが、喫煙者に訴えたいことは「あなただけの問題ではない」ということです。大切な人や愛猫が、喫煙によって危険に晒される可能性があります。ここでは喫煙による猫への影響をご紹介いたします。

煙草による猫の健康被害

横たわる猫

猫は煙草を直接吸うことはありません。猫に影響を与えるのは、煙草の煙を間接的に摂取してしまう受動喫煙です。喫煙者が直接吸う煙を「主流煙」というのに対して、受動喫煙によって吸い込む煙を「副流煙」といいます。

皮肉なことですが、主流煙よりも副流煙のほうが有害物質を多く含みます。タールは3.4倍、ニコチンは2.8倍、一酸化炭素は4.7倍含み、これに加えて更に発がん性物質が含まれています。

副流煙の被害により、猫には次のような疾患のリスクが上がります。

  • 悪性リンパ腫
  • その他の癌
  • アレルギーや喘息、目の炎症
  • 呼吸器系疾患
  • 皮膚疾患
  • 心臓疾患など

特に悪性リンパ腫の場合は、喫煙者がいないご家庭と比較すると発症リスクは2.4倍になるという報告があります。

部屋自体が汚染される!?「三次喫煙」とは?

窓際の猫

「三次喫煙」という言葉をご存知でしょうか?これは、室内に残留した化学物質を吸入することで起きる煙草の影響を現します。煙草に含まれる化学物質は、煙を消した後も室内に留まり、壁やカーテン、衣類などに染み付いてしまいます。

つまり、副流煙による受動喫煙に配慮して非喫煙者や動物と距離を置いた場所で喫煙しても尚、悪影響を及ぼす危険性は残るということです。猫の居住スペースは禁煙するように心がけましょう。

喫煙後30分は接近NG!

口を塞ぐ人

先ほど三次喫煙についてお話しましたが、煙を介さない危険性は他にもまだあります。それが、喫煙者の呼気です。喫煙後30分程度は、吐息によって有害物質を放ちます。

猫から煙草を遠ざけ、室内にも影響が及ぶためにベランダや玄関先などで喫煙するように配慮しても、喫煙後すぐに猫を抱いて話しかけてしまえば同じことになってしまいます。煙草を吸ったあとは、最低でも30分は猫に接近しないように気をつけましょう。

煙草の誤飲にも要注意!

タバコに興味を持つ猫

猫は煙草のにおいを嫌います。だから本来であれば煙草に興味を持つ可能性は低いのです。では、なぜ誤飲事故が起きるのでしょうか?

それは煙草に含まれる「メンソール」です。あの独特の清涼感のあるメンソールは猫を興奮させる作用があります。原理はマタタビと一緒です。

メンソール系の煙草を吸う飼い主さんは、特に誤飲のリスクがあるので気をつけてください。猫は高い所にも簡単に飛び移ることができます。保管する際は、猫が開けられない戸棚に収納してください。

まとめ

タバコを吸う男子に抱っこされる猫

愛猫を受動喫煙から守るためには、禁煙することが最善の方法になります。人間の健康を考慮しても、猫がきっかけで煙草をやめることも前向きに検討すると良いと思います。

しかし、実際には簡単にできることではないのでしょう。そのような場合は、換気扇の下や猫のいない部屋で喫煙するなど、せめて細心の注意を払って喫煙するようにしてください。

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