砂漠に住む猫「スナネコ」とは?
大人気アニメ「けものフレンズ」に登場したことによって、日本でも一気に知名度が上がったネコ科の動物、スナネコ。
元々は砂漠に住んでいる動物でしたが、現在は残念なことに砂漠に住んでいる、野生のスナネコの数は激減しており、2018年の時点では「低危険種」として扱われています。日本ではスナネコの姿を確認することができませんが、海外の動物園などではスナネコを見ることが可能です。
一見普通の猫とあまり変わりがないようにも見えますが、見た目や生態をよく観察してみると、スナネコ特有の特徴も見つけられます。具体的にどのような特徴があるのか、以下の項目で解説していきます。
顔の特徴
- 大きな耳
- まん丸の目
スナネコの大きな特徴といえば、大きな形をした耳が挙げられます。
幅広い顔に大きな耳がついており、キツネっぽい表情にも見えるのがスナネコの特徴です。
スナネコの大きな耳は遠くの物音までしっかりと聞き取れるようで、広大な砂漠で生き抜くためには重要な器官といえます。
また目はまん丸でパッチリとしており、大人になってもあどけない表情をしていることから「年をとらない猫」「ピーターパンキャット」「砂漠の天使」ともよばれています。
被毛の特徴
- 黄と茶の中間色の被毛
- 耳の中や足の裏にもびっしり生えている
スナネコは黄と茶色の中間のような色の被毛を持っています。また、中にはグレーに近い色の毛が混じっているスナネコもいます。
砂漠の砂と同化できそうな色合いをした被毛は、砂漠に住むスナネコ特有のものといえるでしょう。またスナネコは耳の中や足の裏にも被毛がびっしり生えています。
このような点もスナネコにしかない特徴だといえるでしょう。
性格
- 臆病
- 慎重
スナネコの性格はとても臆病な傾向にあります。
ペットとして飼われている一般的な猫とは違い、危険の多い砂漠で野生動物として生きていた背景があるため、周囲をとても警戒する素振りを見せることも珍しくありません。
スナネコはからだが小さいこともあり、自分よりも大きい肉食動物に砂漠で捕食される危険性もあります。そのことを分かっているからこそ、ひとつひとつの行動が慎重で臆病になってしまうのだと推測できます。
何を食べているの?
- 主にネズミ、ヘビ、トカゲ、虫
- 砂漠に住んでいるため基本的に捕食できそうな動物は何でも食べる
スナネコは主に、ネズミやヘビ、トカゲ、虫といった生き物を捕食しています。
生息地域(砂漠)によって捕食する生き物に多少違いはありますが、特にネズミを獲って食べることが多いようです。
海や森とは違い、砂漠で生活している生き物の種類は限られているため、基本的に捕食できそうな動物は何でも食べるというのがスナネコのスタンスだといえるでしょう。
砂漠の猫「スナネコ」の写真集
それではここで一旦、かわいいスナネコの写真を3つピックアップして紹介します。
スナネコの画像を見て是非癒されてください。
真っ正面を向くスナネコ
こちらは真っ正面を向いているスナネコの画像です。
日頃は砂漠で生活しているスナネコですが、このスナネコはもしかしたら飼育されているのかもしれませんね。ちょっぴりブスっとした表情が何とも言えないですね!
岩場に隠れるスナネコ
こちらは砂漠で生活している野生のスナネコのようです。岩場の影に隠れて何かの様子を伺っていますね。もしかしたら獲物か何かを見つけたのかもしれません。
こちらを見つめる猫
こちらのスナネコも真っ正面を向いていますね。クリクリとした目や、砂漠の砂のような色の被毛を見ているとほっこりとした気分になれます。
猫は元々砂漠出身
「スナネコは砂漠出身の生き物」というと、普通の猫とはかけ離れているようなイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、ペットとして飼われている猫も祖先をたどると実は砂漠出身なのです。
そのため、ペットとして飼われている猫もよく観察をしてみると砂漠での生活に対応した特徴を持っています。
猫は水分の摂取量が少なくても生きていける
砂漠では水がほとんど手に入らないため、猫の祖先は獲物であるネズミや鳥などを捕食して水分を得ていました。
その名残が残っているため、猫やスナネコはあまりたくさん水を飲む習性がありません。
ただし、水を全く摂取しなくてもよいというわけではないので、毎日適度に水分補給をさせてあげることが大事です。
トイレの時に砂をかけるのも砂漠にいた時の名残
猫を飼っている人ならご存じのように、猫は排泄をした後、排泄物に砂をかけて隠す習性があります。この習性も砂漠に住んでいた時の名残によるものです。
猫を飼う上で猫砂が必要なのは、元々は砂漠出身だという背景が関係しているのです。もちろん、この排泄物に砂をかける行動はスナネコにも共通しています。
まとめ
スナネコは、ペットとして飼われている猫と違う部分もたくさんあります。しかし、ルーツをたどると同じ砂漠出身であり、スナネコも猫も、砂漠で過ごしている生き物だからこその習性も持っているのです。