サバ白の猫の性格や特徴、飼い方

サバ白の猫の性格や特徴、飼い方

サバ白の猫とは、どんな特徴を持った猫でしょうか?日本猫には、キジトラ、サバトラなどたくさんの色と柄がありますが、サバ白を含むサバトラは、日本猫の中でも数が多い柄です。サバ白の猫について、特徴や性格、飼い方についてご紹介します。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

サバ白の猫の性格

草の上で上を向くサバ白の子猫

サバ白の猫が持つことが多いと言われている性格は二種類あり、その二つの性格は両極端なものです。どちらにも共通するのは「マイペース」であることです。

サバ白を含め、猫の毛色と性格との関係ははっきり解明されておりませんが、昔から世界中で猫の色や柄と性格との関係は人々の話題になっています。もちろん猫の性格は、育った環境や親猫の性格などにも大きな影響を受けますが、サバ白全体として見ると、キジトラ(キジ白)より穏やかな性格のものが多いと言われているようです。

人懐っこくて友好的

このタイプのサバ白は飼い主以外の人間でも、近づいてきて、撫でられたり抱っこされたりするのを嫌がらない子がいます。他の猫やペットとも一緒に生活でき、仲良く遊ぶことができる場合もあるようです。
一般的にオスはメスよりも甘えん坊の子が多いので、このタイプのオスのサバ白は特に甘えん坊で、飼い主のあとをついてまわり、常に膝に登りたがるほどのものもいるかもしれません。

警戒心が強く神経質

このタイプのサバ白は、飼い主以外の人にはなかなか懐かず、来客があるとすぐに逃げていくほど臆病なものもいるでしょう。神経質で、撫でられたり抱っこされたりするのを好みません。

慎重で怖がりのため、知らない人間やペットには、自己防衛のために攻撃的になるものもいるでしょう。このタイプの性格の猫はストレスを感じやすいので、環境の変化や家族が増えることなどにとても敏感で、食欲がなくなったり、体調を崩したりするものもいます。

  

サバ白とは

ソファの上で目を閉じているサバ白のアップ

サバトラに白い部分がある猫

ここでは、サバトラの模様と白い部分を持ち、その白い部分が多い毛色をサバ白と呼んでいます。サバトラの模様と白い部分を持つけれど白い部分が少ない毛色をサバ白と呼び、白い部分が多い毛色を白サバと呼ぶ人や、サバトラの模様と白い部分の割合に関係なくサバ白と呼ぶ人など、人によって呼び方が違うことがあるようです。人間の手によって固定された純血種ではなく、いわゆる日本猫と呼ばれる特定のルーツを持たない日本に昔からいる雑種の猫を被毛の色と模様によって分類した呼び方です。

サバ白の模様のパターン

サバ白の縞模様がある部分は、主に顔と背中、尻尾になります。

お腹や手足の先は白いことが多くなります。

サバ白猫の顔の模様

顔の模様はハチワレと呼ばれる模様になることが多く、額の中心から八の字のように分かれて、両目の周りと耳にかけて縞模様が見られます。サバ白の場合にはその縞模様によって額に英語の「M」のような模様が入ることが多く、サバトラの部分が多ければ目の縁の外側から耳の下にかけてクレオパトララインと呼ばれる線状の模様も見られます。

サバ白の尻尾

サバ白の尻尾はサバトラ模様になっている場合が多いようです。

  

サバ白の他の名称

猫の被毛のパターンはいくつもの要因からできています。基本となる色(ベースカラー)、被毛の模様(パターン)、白い部分の量(ホワイトスポット)、毛の長さなど様々です。

サバ白の場合は、ベースカラーがサバ色、つまりグレー(灰色)となります。シルバーやブルーと表現されることもあります。サバ白の被毛のパターンはトラ柄で、英語で言うとタビーです。タビーとは縞模様を基本とする柄のことで、タビーにもいくつか種類があります。

そして、日本語で言うサバトラは英語で言う「マッカレルタビー」にあたります。マッカレルとは魚のサバのことで、サバの模様に似た細い縞模様のことをマッカレルタビーと呼んでいます。

さらに、猫の白い部分は「ホワイトスポット」と言い、白い部分の割合によって呼ばれ方が変わり、白い部分が体の60%以上を占める状態をハイグレードのホワイトスポットといいます。

 

つまりサバ白とは、英語で言うとグレー(シルバー、ブルー)のマッカレルタビーで、ホワイトスポットがハイグレードの猫のことです。また、日本語でサバ白を説明すると、サバトラ猫で白い部分が多い猫、ということになります。

サバ白とまた別の模様を持つ猫として「キジ白」もいます。キジ白とは、キジトラで白い部分が多い猫、ということになりますね。

キジトラのキジとは、鳥のキジのメスのような茶色がベースで、黒または濃茶色の縞模様が入っています。キジトラは英語で言うとサバトラと同じ「マッカレルタビー」ですが、ベースとなる色がサバトラはグレー(シルバー、ブルー)なのに対してキジトラのベースカラーはブラウンというわけです。

ちなみに日本猫ではキジトラ柄が一番多いと言われています。キジトラは家猫の祖先であるリビアヤマネコの柄に非常に近い柄で、現在日本にいる日本猫の祖先でも最も多かった柄や毛色だと言われています。

サバトラは日本に古くからいた、キジトラ猫から派生した柄のひとつだということになります。

サバ白の猫の飼い方

草むらのサバ白子猫

里親募集や保護猫から探す

サバ白は基本的には特定のルーツを持たないいわゆる雑種の日本猫であるため、サバ白の猫としてペットショップで売られることはなく、ノルウェジアンフォレストキャットのようにサバ白柄の猫が生まれることもある猫種のブリーダーさんはいても、サバ白柄の猫だけを繁殖させている人もいないでしょう。

日本猫は日本土着の猫として生きてきている猫なので、サバ白の日本猫を飼いたい場合には里親を募集している猫や保護猫団体の譲渡猫の中から探すことになるでしょう。

インターネットで里親募集しているサイトを探しだす、保護猫の譲渡会などに行く、などでサバ白猫を見つけられる可能性が高いと言えます。

保護猫がいる猫カフェにもサバ白の猫がいることがあるでしょう。場合によっては飼い主を探している場合もあるので、そのような猫カフェに行ってみるという方法もありますね。

室内飼いにする

サバ白の猫と暮らすことになれば、里親募集や保護猫の中から譲り受けた場合、以前は外で自由に暮らしていた猫だったという場合もあることでしょう。

そのような場合には外に出たがる可能性もありますが、猫の安全のためには、完全室内飼いにすることをおすすめします。

完全室内飼いは現代の日本社会で、猫の命を守るためにはベストの飼い方と言って良いでしょう。運動不足や外に出られないことがストレスとなる場合もありますが、交通事故やそれ以外の不慮の事故、他の人間からの虐待、病気の感染、怪我などから猫を守ることができる飼い方です。キャットタワーを設置したりおもちゃで遊んであげたり、外を眺められるようにしたりして、完全室内飼いでも猫が運動不足になったり退屈し過ぎることのないように工夫してあげましょう。

体調管理に気をつける

どんな猫でもそうですが餌やおやつの食べ過ぎは肥満につながるので、餌の量はしっかりと量って、おやつはカロリー過多にならないように与えましょう。

日本猫の成猫の体重は3kg~5.5kgほどが一般的です。

その他は、定期的に予防接種をしたり駆虫やフィラリアの予防をする、どんな猫でも多く見られる泌尿器系の病気や腎機能の低下に気を付けるなど、他の猫と飼い方は同じです。

性格に合わせた対応をする

サバ白の日本猫にはとても人懐っこいか、警戒心が強い両極端な性格の猫がいると言えるでしょう。

そのため、構ってほしい甘えん坊なサバ白にはスキンシップを多めにし、臆病で神経質なサバ白は無理に触ろうとせず時間をかけて接するなど、性格や気質に合わせた態度で対応してあげる必要があるでしょう。

サバ白の猫の特徴や性格、飼い方のまとめ

サバ白の子猫2匹

サバ白はサバトラよりも白い部分が多い柄の猫です。白い部分が多い方がかわいいと感じる人もいて、サバトラとサバ白は別の柄として捉える人も多いようですね。

サバ白の性格としては、キジトラ柄よりも少しおとなしめでおっとり、警戒心は強めといった傾向があるとも言われています。日本猫らしくマイペースで、個体によって両極端な性格を持つとされるサバ白です。

サバ白は、日本猫として雑種の部類に入りますが、模様や柄、性格ともに同じサバ白でも様々なものがいて、ひとくくりに言えないところが魅力であり、かわいさでもあると言えるでしょう。

サバ白は日本に古来よりいる家猫なので、ペットショップやブリーダーさんからではなく、保護猫を見つけることや、野良猫を家族に迎え入れるという方法で飼うことができるでしょう。

飼う時にはその猫の個性をよく見極めて、性格に合わせた飼い方をしてあげてくださいね。

【猫の柄と性格の関連についての補足】

 猫の性格が、毛の色や柄とある程度関係がありそうだと感じたり、そのような話を聞くことはよくあり、飼い主さんの評価をもとにした色や柄と性格との関係性についての統計学的なデータもいくつかは出されています。ただ、科学的には毛色や柄と性格との関連が立証されたものはありません。どのような状況でお迎えする猫を選ぶにしても、色や柄から性格を推測するより、その猫の行動から性格や好みを判断し、自分たちの好みやライフスタイルに合った猫を選ぶのが良いと思います。

獣医師:木下明紀子

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