猫の柄タビーとは?
動物の縞模様のこと
タビーとは、動物の被毛の縞模様のことです。縞模様の柄を持つ、動物そのもののことを指すこともあります。
猫の縞模様のこと
タビーは、動物の被毛の縞模様のことをいいますが、特に猫を対象に使います。
猫には、黒や白の単色の他、ブチや三毛など柄に種類がありますが、その中で縞模様をしている猫の柄がタビーと呼ばれます。
一見縞模様ではなく、斑点のような柄もタビーということがあります。
猫の柄がタビーになる理由
家猫のルーツがタビーだから
家猫のルーツは、リビアヤマネコです。ですから、タビーがあるのが猫本来の姿なのですね。リビアヤマネコの柄に最も近いのがキジトラの猫で、その柄はブラウンタビーと呼ばれます。
リビアヤマネコと同じ遺伝子構造だから
イエネコの祖先であるリビアヤマネコに近い柄のブラウンタビー。ブラウンタビーの猫は、新種の影響を受けておらず、リビアヤマネコと同じ遺伝子構造をしているといわれています。
サバトラはブラウンタビーとの交配種だから
サバトラの猫は、ブラウンタビーとの交配で生まれました。ブラウンタビーの茶色が、交配の過程で灰色になったのがサバトラの猫ということです。
どちらも縞模様で、分類はマッカレルタビーになります。マッカレルタビーの中で色分けをすると、キジトラがブラウンタビー、サバトラがシルバータビーというわけです。
タビー猫の性格
ブラウンタビーは野生的
ブラウンタビーの猫は、イエネコの祖先であるリビアヤマネコに最も近い外見をしています。見た目だけでなく、性格も野性的です。活発で行動範囲が広いといわれています。
シルバータビーは穏やか
シルバータビーと呼ばれるサバトラの猫は、ブラウンタビーとの交配で生まれました。ブラウンタビーの持つ野性味を残しつつも、ブラウンタビーに比べると穏やかな性格になっています。警戒心が強い反面、人懐こい面も持ち合わせています。
クラシックタビーは遊びが好き
クラシックタビーは、好奇心旺盛で遊ぶことが大好き。活発な性格です。人懐こくて、賢い面もあります。
スポッテドタビーは水が好き
スポッテドタビーは、とても野性的な外見をしていますが、性格は穏やかです。高い所が好きで、水も嫌がりません。
猫のタビー柄の種類
ブラウンタビー
キジトラのことで、家猫のルーツであるリビアヤマネコに最も近い柄です。日本の猫は、ブラウンタビーが一番数が多いといわれています。
レッドタビー
茶トラの柄をレッドタビーといいます。オレンジがかった被毛に、赤みのある縞模様が入っています。
マッカレルタビー
マッカレルというのは、サバのことです。
サバのような模様のタビーをマッカレルタビーといいます。マッカレルタビーは、全身に細い縞模様が入っています。一般的な縞模様は、これにあたります。
ブラウンタビーやレッドタビーも、模様ではマッカレルタビーに分類されています。
クラッシックタビー
クラシックタビーは、ブロッチドタビーとも呼ばれています。
「ブロッチ」とは「不規則な斑点」という意味で、その名の通り、はっきりした縞模様ではなく、不規則な模様です。アメリカンショートヘアなどが、クラシックタビーです。
スポッテドタビー
縞模様ではなく、スポットつまり斑点模様のタビーです。
スポッテドタビーはブロークンタビーと呼ばれることもありますが、スポッテドタビーは、実際は縞模様が途切れているために斑点に見えるので、こう呼ばれています。
ベンガルがスポッテドタビーの代表です。
ティックドタビー
ティックドタビーは、手足や首、しっぽには薄い縞模様があるものの、それ以外は不明瞭です。ソマリなど、一見すると縞模様ではありませんが、タビーとされています。
タビーの柄になる猫種
アメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアは、サバのような柄でマッカレルタビーに似ていますが、渦巻き状の模様になっているため、クラシックタビーになります。
クラシックタビーは、純血種の猫に多い柄です。
ベンガル
ベンガルの柄は斑点のようですが、スポッテドタビーというタビー柄に分類されます。毛色では、ブラウンタビー、スノータビー、シルバータビーに分けられます。
マンチカン
マンチカンはレッドタビーとシルバータビーが主流です。ただ、マンチカンの毛色には多くの種類があり、黒や白の単色の他、三毛などもあります。
アビシニアン
アビシニアンはティックドタビーに分類されます。細かい縞模様が入っています。
ソマリ
ソマリは、長毛のアビシニアンとの交配で生まれた猫です。ロングヘア―ド・アビシニアンとも呼ばれます。
まとめ
タビーは動物、特に猫の縞模様のことを指します。同じタビーでも、色や柄で分けられます。
タビーは、イエネコのルーツであるリビアヤマネコが縞模様のため、そこから引き継がれてきました。同じタビーでも、はっきりした縞模様ではなく、不規則なものや斑点のようなものもあります。
それぞれ、性格も異なるので面白いですね。