ベンガル猫は病気に強い!?
ベンガルはその見た目にも分かるように野生の血を強く引いているためか、遺伝性の病気やかかりやすい病気は少ないと言われています。
年に1回(子猫は2~3回)接種することが推奨されている猫のワクチンで予防できる病気として含まれている猫白血病に関しては、ベンガルの祖先にあたるベンガルヤマネコ(アジアンレオパード)が白血病に対して先天的に免疫を持っているため、ベンガルもそれを受け継いでいて白血病になりにくいようです。
それでも生活習慣やストレスなどによってベンガルがかかってしまう可能性がある病気は存在します。
それらのベンガルがかかりやすい病気を知って飼い主が普段の生活から気をつけることで、病気を予防することが大切です。
ベンガルがかかりやすい病気にはどんな病気があるのでしょうか?
ベンガル猫がかかりやすい病気
ベンガル猫がかかりやすい病気
- ピルビン酸キナーゼ欠損症
- 角膜炎
- 皮膚疾患
ベンガル猫がかかりやすい病気① 「ピルビン酸キナーゼ欠損症」
近年明らかになったベンガルにも起こり得る猫の遺伝性疾患です。
ピルビン酸キナーゼという赤血球細胞のエネルギー代謝で重要な役割を果たす酵素の欠損によって、赤血球が破壊されて溶血性貧血を起こす遺伝子疾患です。
症状
- 断続的な軽い貧血
- 倦怠感
- 食欲不振
治療・予防
有効的な治療法は見つかっていませんが、命に関わるほど重症化することはごく稀であるようです。
遺伝子疾患なので予防法もありませんが、この病気を持っているかどうかは遺伝子検査によって把握することができます。
ベンガル猫がかかりやすい病気② 「角膜炎」
この病気は眼の表面にある角膜がウイルス感染や外傷が原因で炎症を起こす病気です。
ベンガルは活発でよく走り回るため、何かにぶつかって目に外傷を負う可能性が高いと言えます。ベンガルの行動からはもちろん、目を見れば異常が分かるので早期発見できる病気でしょう。
症状
- まばたきが増える
- 激しい目の痛み
- 目をやたら掻く
- 流涙
- 瞳が濁る
治療・予防
角膜炎の治療は点眼薬や内服薬による治療が一般的ですが、発見が遅れると外科手術となり、ベンガルにとって負担になってしまいます。
また角膜炎を放っておくと「角膜潰瘍」といって角膜がただれてしまうほどに進行し、ついには「角膜穿孔」といって角膜に穴が開いて失明してしまう可能性もあるので、ベンガルの行動や目に異常を感じたらすぐに動物病院に連れて行きましょう。
予防としては
- ぶつかっても怪我をしないように家具の保護をする
- ベンガルが自分の爪で目を傷つけないようにこまめに爪切りをする
などが挙げられます。
ベンガル猫がかかりやすい病気③ 「皮膚疾患」
この病気はベンガルがというよりも猫全体がかかりやすい病気でしょう。
アレルギーなどの内部刺激や感染症などの外部刺激が原因で引き起こされますが、原因が幅広いため特定が難しいとされています。ベンガルの様子をよく観察することが原因を突き止めることにつながります。
症状
- 体のかゆみや痛み
- 発疹や脱毛
- やたら体を掻いたり、擦りつける
痛みがひどくなると元気がなくなり、体に触れられるのを嫌がるようになります。
治療・予防
治療は患部に対して塗り薬や内服薬が一般的です。早期に治療すればするほど猫への負担は少なくて済むので早期発見が大切になります。
予防としては、ベンガルの様子を普段からよく観察することがとても重要です。毛繕いがやたら多かったり、体を気にしている素振りを見せたら皮膚病を疑ってみましょう。
またブラッシングも良いですが、時には手で猫を直接撫でてあげることで皮膚の異常を発見できるでしょう。
ベンガル猫がストレスを溜めることでかかりやすい病気
- ストレス性神経障害
- 特発性膀胱炎
ベンガルは神経質な一面を持っているためストレスを感じやすい猫だと言われています。
ベンガルがストレスを感じる要因は
- 運動不足
- 飼い主が構ってくれない
- 環境の変化
などが挙げられます。
ストレス性神経障害
過度なストレスが原因で、ベンガルが異常な行動を起こす病気です。
症状
- 過度な毛繕いによる脱毛
- しきりに鳴く
- 攻撃的になる
治療・予防
この病気の治療はストレスの原因となっているものを取り除いてあげるしかありません。ベンガルの様子をよく観察して、何がストレスのもととなっているのか飼い主が理解してあげましょう。
予防もストレスの原因となりかねないものはできるだけ取り除いてあげることとなります。
特発性膀胱炎
膀胱炎などの下部泌尿器症候群は猫全体がかかりやすい病気として猫の飼い主なら誰もが知っているでしょう。ベンガルももちろん例外ではありません。
その中でも膀胱炎は原因が分からない「特発性」が66%で、おそらくストレスが原因なのではないかと言われています(ストレス以外にもフードなどの要因も)。
さらに精神的な原因が8%と言われており、つまり合わせて約7割がストレスが原因で猫は膀胱炎を引き起こしていると言われているのです。
症状
- トイレに行く回数が増える
- 排尿姿勢をとるがオシッコが出ない
- オシッコに血が混じっている
- トイレ以外で粗相してしまう
治療・予防
通常なら1週間ほどで治るようですが、習慣になってしまい再発する確率が高いので普段からの生活習慣で予防することが大切です。
- ストレスの緩和
- 食事療法
- 水分の補給
- 抗生物質の投与
などが膀胱炎の主な治療ですが、特発性膀胱炎は投薬よりストレスの緩和や食事・飲水量の改善が大切なようです。
ベンガル猫が病気にかからないために
- 環境を急激に何回も変えない
- ベンガルがたくさん運動できる環境を作る
- ベンガルが運動するスペースに置く物には気をつける
- 日頃からベンガルとよくスキンシップを図り、いつもと違うところがないか確認する
ベンガルがかかる可能性のある病気を総合的に見て言えることは「飼い主が気をつければ防ぐことのできる病気がほとんど」ということです。
野生気質なベンガルは敏感なところがあるので、飼い主はより敏感にならなくてはなりません。ストレスの緩和は人の手で直せるものばかりです。
愛猫のために、病気せず快適に過ごせる環境作りに力を入れてあげてくださいね。
女性 のん
聞いた話だと、意外と関節や膝に異常が起きやすいとか?今までベンガルに起きた病気は、以下のようなものがあるそうです。
・股関節形成不全…ベンガルがびっこを引いていたら、疑いアリです。
・膝蓋骨脱臼…遺伝性のもので、手術により症状を軽減できるそうです。親猫にこの疾患がないか、ブリーダーに確認するのがオススメです。
・肥大型心筋症…ベンガルに限らず猫に多い病気ですが、心臓の筋肉が厚くなることで動きが悪くなってしまいます。
・漏斗胸…先天性の病気で、肋骨と胸骨が変形してしまいます。手術が必要となる場合も。
・神経障がい…1歳位の時に起こりやすいです。幸運なことに自然と治る場合が多いのですが、再発する可能性もあります。
・進行性網膜萎縮…眼球の内側にある網膜が薄くなってしまい、最悪の場合、失明することも。
記事に記載されている病気と併せて、注意していきたいですね。
30代 女性 tonakai
見た目通りに運動量も多いということで、運動不足によるストレス性疾患には十分気をつけないといけんませんね。「猫は気ままだから」と思い込まずに、一緒に遊ぶ時間を大切にしてストレス対策や体の変化に気付いてあげたいですね。また、どの猫にも当てはまりますが、おしっこの回数や量などのチェックは欠かせないと感じました。
女性 レオ
ベンガルの子供の時の甘えんぼうさは凄いらさかいですよ。飼い主さんが出掛ける気配を察知した子猫のベンガルが毎回毎回イタズラをして困っていると相談を受けたことがあります。イタズラは様々で、飲み水をわざとひっくり返す。足に絡み付き離れない。飼い主さんの背中に飛び乗り離れない。靴を隠そうとする。
猫ってこんなに頭がいいの?と驚いていたのと同時に本当に困っていたので、急遽子猫と相性の良さそうな猫を新たに迎えました。これにより寂しくなくなったのかイタズラは減ったそうです。寂しさによるストレスも軽減されたからなのか、他の問題も解決し遊び相手ができたことによりてきどな運動もできるようになり一石二鳥だったそうです。こういう解決法もあるんだなと思った出来事でした。
女性 ゆき
知人がベンガルを2匹飼育していますが、見た目の強さとは打って変わって、とっても優しい子が多いです。私の子供にもスリスリして一緒に遊んでくれて、フレンドリーで温厚な姿をみて「飼いたい!」と思いました。(すでに猫がいるのでむずかしいですが^^;)
次に猫を飼うとしたらどうしても欲しい純血種はないので、きっとまた里親を探している子を迎えに行くと思いますが、いずれ純血種の子を迎えるとしたら、マンチカンやスコティッシュフォールド、ラグドール、メインクーンのどれかを迎えたいと考えていましたが、ベンガルも選択肢にいれようと思います。
20代 女性 ゆず
40代 女性 かえで
人懐っこくてよく遊びまして可愛いらしかったです。
しかし、出会った頃からすでに角膜炎になっていて治療中でした。
目がかゆいみたいでしきりに手で擦っていました!
治療は目薬と飲み薬だったのですがなかなか目薬をさせてくれなくて、スルメでおびきだして頑張って目薬をしていました。
あと、寒い中、外にいてたみたいで膀胱炎になってしまっていて、点滴に通いました。交代で獣医さんに連れていきました。賢く頑張っていました。
色んな猫ちゃんを、飼っていらしたので、一匹が病気に感染すると次々に感染するので困りました。一番多いのが下痢でした。貰っていた整腸剤を飲ませてみんなの調子を見ていました。
ベンガル猫ちゃんはあまり病気にならないのが丈夫でいいですよね。
40代 女性 かなこ
よく、走り回るのですぐに怪我をします。
特に喧嘩をして角膜炎をよく起こします、なので獣医師から目薬を頂いていて、目が傷ついたらすぐに目薬をします。
いちど、目尻を怪我して血が出ましたが、すぐに治りました。
早期発見が、大切ですね。