ベンガルは抜け毛が少ない?ケアの方法や便利な道具も紹介

ベンガルは抜け毛が少ない?ケアの方法や便利な道具も紹介

「猫ちゃんを家で飼いたいけれど部屋に毛を落とされるのは嫌だな」「猫ってどんな種類でも抜け毛が多いのかな?」ペットを室内で飼育する時に気になるのがトイレや「抜け毛」ですよね。どんなにお風呂で毛並みをキレイにしていても、やっぱり抜け毛は少ない方がいい!そんなあなたには「ベンガル猫」をおすすめします。

上を見て遊んでいるベンガルの子猫たち

ベンガルは比較的抜け毛が少ない

絨毯に寝転がるベンガル猫

ベンガル猫はイエネコとアジアンレオパードがミックスした猫ちゃんです。豹のように美しくワイルドな毛の柄は思わず見とれてしまうほどです。その上、毛並みはとっても滑らかな肌触りでいつまでもナデナデしたくなりますよね。

そんなベンガル猫はイエネコの遺伝子が入っているおかげで非常に短毛です。毛の短い猫は抜け毛が少なく、シャンプーも楽ちんで初心者に向いていると聞きますがベンガル猫も例にもれずお手入れや抜け毛の処理が簡単な猫なのでしょうか?

ベンガル猫は他の猫と比べてどうして抜け毛が少ないのか?そして換毛期にはどれくらいの抜け毛が落ちるのかをご紹介します。

ベンガルは抜け毛の少ない「短毛のシングルコート」

猫を飼っていると家のあちこちで抜け毛を落とす事ってよくありますよね?抜け毛は放っておくと家の中がどんどん毛だらけになってしまうし、毛玉ができて誤って赤ちゃんや猫ちゃん自身が飲み込んでしまうと病気を引き起こすこともあります。なので抜け毛の掃除はとても大切です。

しかし、ベンガル猫は短毛で「シングルコート」と呼ばれる生え方をした被毛をまとっており、抜け毛は少ないといわれます。シングルコートの猫はベンガル以外に、シャム・メインクーンなどの猫ちゃんがいます。といっても、短毛の猫が全て抜け毛が少ないとは言い切れません。

例えばベンガルは短毛でシングルコートなので抜け毛は少ないですが、アメリカンショートヘアは短毛なのに抜け毛が多いと言われています。それはなぜでしょうか?猫にはそれぞれの毛質があるからです。

猫の毛質の違いは以下の3点です。

  • 長毛か短毛
  • 2種類の毛「アンダーコート」と「オーバーコート」
  • 「シングルコート」と「ダブルコート」の違い

まず毛の長さですが、もちろん長毛よりも短毛の方が抜け毛は少ないですよね。

そして次に2種類の毛の生え方です。猫の体表面に見えているのが上毛「オーバーコート」。そして表面には見えない皮膚のすぐ近くに生えているのが下毛「アンダーコート」といい、どちらも同じ毛穴から生えています。2つのコートは体温を調整するため、暑い季節や寒い季節に入る前にバサッと抜けてしまいます。

最後にシングルコートかダブルコートです。シングルコートはオーバーコートとアンダーコートがほとんど同じ長さで生えていること。なのでシングルコートの場合は上毛と下毛にわかれていません。

対してダブルコートは長くてしっかりとした硬さのオーバーコート、短くて柔らかいアンダーコートの2重の生え方をしています。長い毛が生えやすいダブルコートの猫は比較的抜け毛が多いということです。

短毛でシングルコートの猫は抜けが少ない猫という事がわかりましたね。ベンガルはその条件にあてはまります。同じ短毛のアメリカンショートヘアでも、上毛と下毛の長さが変わるダブルコートなので抜け毛は非常に多いです。

「換毛期」はベンガルでも抜け毛が多くなる

先にも説明しましたが、猫の体全体を覆うオーバーコートとアンダーコートは暑い季節と寒い季節が来る前に毛が抜けてしまいます。

これを「換毛期」といい、体温を調整するため春と秋に毛を入れ替えるのが目的です。要するに、衣替えですね。この時ばかりは、いくら短毛のベンガルでも大量の抜け毛が落ちるので掃除やブラッシングに注意してください。

もちろん、毛の長い種類の猫よりは抜け毛は少ないです。しかし春や秋の間、あまりにも気温差が激しいと体温調整のためにいつもよりたくさんの抜け毛がでるでしょう。

また、抜け毛は長毛種より少ないと言いましたがそれは「長さ」においてです。ベンガルは毛量自体が多いので、ブラッシングせずにいると長毛種と変わらない量の毛が抜け落ちてしまいます。

抜け毛をケアする方法

飼い主の膝の上で頬を撫でられるベンガル猫

換毛期にも関わらず、猫ちゃんの毛に何もしないでいるといつの間にか家中毛だらけになってしまいます。

知らぬ間に家のどこかでバサッと猫ちゃんの毛が抜けてしまわぬように、あらかじめ抜け毛のケアをしましょう!毛の少ないベンガルでも、それは同じです。

では、どのように抜け毛のケアをすればよいのでしょうか?その方法をご紹介します。

頻繁にブラッシングする

毛がどっちゃりと抜けてしまわぬように、家のあちこちで抜け毛をばらまかないように、そのためには飼い主さんが前もってブラッシングをすることです!

猫専用のブラシを使って、体の上部から下部にかけて優しくブラッシングしてあげましょう。上手くやってあげれば猫が「気持ちいにゃ~」と喜んでくれてブラッシングに協力的になってくれるかもしれませんよ。

ブラッシングする時は、必ず猫ちゃんがリラックスしている時に限ります。興奮している時、お腹をすかせている時などは猫ちゃんが嫌がってしまうでしょう。リラックスしている時は、飼い主さんのお膝に座っている時やお腹いっぱいご飯を食べた後などです。

場所選びも重要。ブラッシングで大量の毛が抜け落ちるので、食卓の近くやキッチン付近はおすすめしません。ソファーやベッドの上が好ましいでしょう。短毛のベンガル猫なら、週に3回程が適度といえます。1回のブラッシングにかける時間は3分くらいでOK!

ブラッシングは以下の順番で行ってください。

  • 頭の上
  • 首回り
  • 背中
  • 尻尾

まずは眉間の近くから耳の後ろにかけて優しくマッサージします。敏感なのであくまでも優しくするのを意識してください。

次に首回りです。首の後ろから、横、喉元にかけて行います。首輪はあらかじめ外しておきましょう。喉元をブラッシングする時は後ろ首を掴んで顔を上げてください。

背中から尻尾にかけて流れる様にゆっくりブラッシングします。途中毛が絡まっていたら、無理やり引っ張ろうとしてはいけません。痛みで猫が嫌がってしまいます。毛玉や絡まった毛は自然に抜けるまで待っててOKです。

尻尾は結構抜け毛が多いので、しっかりブラッシングする必要があります。ですが、尻尾も頭同様とっても敏感なのでブラシを当てるときに力を入れないようにしましょう。

使うブラシは「ファーミネーター」がおすすめ

ブラッシングに使うブラシはたくさんありますが、中でもおすすめなのが「ファーミネーター」です。ファーミネーターって一体何なの?と言うと、抜け毛専用のブラシです!

男性用髭剃りみたいな形状で、握りやすいグリップにカミソリの刃のようなブラシが先端についています。もちろん猫ちゃんのお肌を傷つける心配はありません。

毛玉や毛の絡まりもスルスルと取ってくれる万能ブラシ!9割の抜け毛を、この「ファーミネーター」でかきだすことができるとレビューでも好評の商品です。

ベンガル以外で抜け毛の少ない猫種

トンキニーズの横顔

「抜け毛のお手入れが簡単な猫は飼いたいけれど、ベンガルと違う柄の猫ちゃんと暮らしたいな~」抜け毛の少ない猫のポイントは「短毛でシングルコート」でしたね。では、ベンガル猫以外にもこの条件にあてはまる猫はいるのでしょうか?

シンガプーラ

「小さくて愛嬌たっぷりの猫ちゃんが飼いたい!」そんなあなたにピッタリの猫ちゃんをご紹介!この世で最も小柄(純血統の中で)でナッツのようにクリっとした瞳が特徴のシンガプーラちゃんです。もちろん「短毛でシングルコート」の条件にあてはまるので抜け毛の心配もありません。

性格は甘えん坊で飼い主さんのあとを家中追いかけまわします。ですがとっても人見知りで神経質です。家にお客さんがたくさん来る環境だと、ちょっと大変かもしれません。

そして特徴はなんといってもその小柄さ!大きさはたったの25㎝、体重は3kgと超小型サイズです。瞳もパッチリしており、まるで「猫バージョンのチワワ」といった印象!

トンキニーズ

トンキニーズはミャンマー生まれのシャム猫に顔立ちがよく似た猫です。非常になつっこくて知性も高く、そして愛想のよさで評判です。先に説明したシンガプーラと違って飼い主以外の人間にも親しみを持って接することができます。

更にトンキニーズはとっても辛抱強く、飼い主さんからのしつけやトレーニングも簡単にクリアしてくれるので一緒に生活しやすい猫ちゃんです。

人見知りせず、しつけもしやすい、そして抜け毛の処理も楽ちん!猫の飼育初心者にとってこれほど飼いやすい猫種はなかなかいないでしょう。

まとめ

ベンガル猫を抱き上げてキスをする女の子

以上が、ベンガル猫の抜け毛が少ない理由と便利なヘアケアグッズ、ベンガル猫以外にも飼育しやすい抜け毛の少ない猫ちゃん2種の紹介でした!

ベンガル猫に限らず、抜け毛の少ない猫の基準は「短毛でシングルコート」です。ダブルコートの毛の構造の猫ちゃんや、長毛の猫は抜け毛が多くて掃除やヘアケアにちょっと苦労します。猫ちゃんのお手入れに時間をかけられないという人は抜け毛の少ない猫種を選びましょう。

抜け毛の少ない猫ちゃんならヘアケアも週3回、一度で3分程度でOK!テレビを見ながらマッサージ感覚でできそうですね。

ベンガル猫は結構ワイルドな顔つきと柄をしているので、「もっと愛くるしい猫ちゃんが好み!」「でも抜け毛は少ないほうが良い!」という方はおすすめの2種、甘えん坊のシンガプーラとお利口さんのトンキニーズに一度興味を持ってみてください。きっと気に入るはずです。

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