ヒョウ柄の猫の種類
ヒョウ柄の猫を御存じでしょうか。まずはヒョウ柄の猫代表である「ベンガル」の解説をしたいと思います。
ベンガル
ヒョウ柄の毛色を持っていて、人気急上昇の猫「ベンガル」です。野生感あるワイルドなヒョウ柄の猫ちゃんは年々ファンを増やしています。ベンガルの頭は比較的小さく、目はややつり目で鼻筋が通っています。
体型は筋肉質で、野性的な顔立ちをしている、魅力ある猫です。ヒョウ柄の猫、ベンガルの誕生は1960年代、野生ネコであるアジアンパレードとブラックの猫を合わせた新種の開発がきっかけになりました。
一時的に繁殖が中断されていた時期もありましたが、1970年代後半には新種開発を再開したことで、現在の美しい模様を持つベンガルが誕生しました。1985年には初めてキャットショーに登場します。
ベンガルは、家猫として飼育できるように交配しているため、外見とは裏腹に穏やかで、人懐っこい性格をしています。飼い主さんの愛情に答えるかのように甘えん坊な性格に成長していくことが多いようです。
オシキャット
1964年にアメリカのブリーダーが、サイアミーズ(シャムネコ)とアビシニアンを交配させたのが、オシキャットの始まりだといわれています。その後サイアミーズ、アビシニアン、アメリカンショートヘアを掛け合わせて誕生し、アメリカ猫協会CFAに認められたのは、1978年のことでした。
体重は3.5kg~6kg。外見はベンガルと同じヒョウ柄で、模様はタビーのみ。とても艶やかな被毛で、その触り心地に魅了される人も多いそうです。毛色はチョコレート、タウニー(ブラウン)、ブルーなど12色が認められています。ワイルドな見た目をしており、手足が長めで、ベンガルよりもスラっとした体型です。
性格はワイルドさと知性があり、しつけがしやすいため「犬のような猫」と呼ばれることも。その見た目から、ヤマネコの血が入っていると勘違いされがちですが、野性の血は入っていません。個体差はありますが、ベンガルよりも穏やかで飼いやすいといわれています。凛々しい見た目とは裏腹に、甘えん坊で愛情深い性格です。飼い猫と触れ合いたい人にピッタリの猫だといえるでしょう。価格は20万円~30万円前後。血統や毛の色、サイズによって価格は変動します。
ジェネッタ
ジェネッタは、まだ一部の血統書団体にしか認められていない、新しい猫種です。ジャコウネコ科の「アフリカンジェネット」という、大型猫科動物を飼いたい愛好家達に向け、見た目を似せて交配。マンチカンやベンガル、サバンナキャット、オリエンタルショートヘアを掛け合わせて誕生しました。
体重は約3k~6kg。スポット、マーブル、大理石など様々な模様が存在します。毛色はブラウン、チョコレート、ブラック、シルバー、シナモンなど。短い手足と大きな瞳で、可愛らしい顔つきが特徴です。まだまだ新しい種類なため、これからブリーダー達によって改良が進む可能性があります。
性格は遊び好きで友好的。飼い主と遊ぶことが大好きです。フレンドリーですが、警戒心が強い一面もあります。手足は短いですが運動神経が良く、家の中でも活発に行動するでしょう。新しく珍しい猫種なため、価格は30万円前後。ブリーダーによっては、40万円を超えることもあります。血統や毛色、足の長さによって変動するようです。
ヒョウ柄の猫の特徴
ヒョウ柄の猫の特徴でもある、黒い枠の中に茶色が入った模様は「ロゼット」と呼ばれます。このヒョウ柄模様は、家猫では「ベンガル猫」だけだそうです。ヒョウ柄の猫には、2種類の模様があります。
- スポット(ヒョウ柄の斑点)
- ロゼット(より本物のヒョウに近い斑点)
この2種類の模様の中でロゼットが人気だそうです。ロゼットとは、バラの花の模様という意味のようです。ヒョウ柄の斑点があらわれるのは胴体で、顔や脚、尾は縞(しま)模様になります。口元やあごの辺りが白っぽいのは野生時代の名残です。
ヒョウ柄猫の被毛
ベンガルの被毛は短毛種で体を覆っている被毛は密集しています。ツヤがあり柔らかく、なめらかでしっとりした手触りをしています。お手入れは比較的簡単で、ブラッシングは週1回くらいで良いとされています。
グリッターと呼ばれるキラキラと輝く被毛を持つ猫もおり、こちらはシルクのような肌触りです。中には、ホワイトタイガーのようなシルバーの被毛色のベンガル猫もいます。
平均寿命と大きさ
ベンガルの平均寿命は12~15歳で、平均的な寿命と言えます。また、ベンガルは猫の種類でやや大きめの品種と言えます。個体差はあるものの、オスが4.6~7.5kg、メスが3.1~6kgくらいまで成長します。
一般的に言われる猫の平均体重よりも一回り大きくなります。運動が好きなベンガル猫が多いため、肥満になることは少ないようです。体重は大きめではありますが、見た目はクールでシュッとしています。
ベンガルを飼育するには
ヒョウ柄の猫を飼育するに当たり、家族になる前に注意したい点があります。初めて猫を飼う方、他の猫も飼育している多頭飼いの方は不向きのようです。構ってもらいたい猫種のため、仕事で忙しい方、在宅時間が少なめな方にも言えるでしょう。また、身体能力が高く運動要求量も高い猫ですので、しっかり運動できるような環境を整えてあげることが大切です。
ヒョウ柄の猫の性格
野生の血をひくヒョウ柄の猫、ベンガルは、どのような性格の持ち主なのでしょうか。
- 人懐っこく、やさしい
- 穏やか>、
- 好奇心盛ん
- 飼い主に忠実
- 遊ぶこと、走ること、高い所が好き
ヒョウ柄の猫は、運動量が多いのでたっぷり遊んであげましょう。また、高い所に上りたがるため、飼育するスペースを十分に確保してあげます。上り下りができるように、高さのある物を準備することをオススメします。
キャットタワー
運動量が多く、高い所が好きなヒョウ柄の猫ちゃんに、キャットタワーは、いかがでしょうか。組立てが簡単で、釘(くぎ)やビスの必要がありません。角が丸くなっているものなら、ぶつかってしまった場合も安心でしょう。
中には高さを自由に変えられるステップ台やトンネル、爪とぎ、階段がついているものや、フード付きのトイレを収納することができるものもあります。据置きタイプの他に、天井につっぱるタイプのキャットタワーも販売されています。種類やカラーバリエーションも豊富なため、お部屋の雰囲気に合わせることができます。
ねずみのおもちゃ
好奇心が盛んで遊ぶことが好きなベンガルに、ネズミのおもちゃもオススメします。円盤の中でねずみがグルグル回るタイプの猫じゃらしなら、置いておくだけで運動不足の解消に一役買うことでしょう。ネズミを捕まえようと必死で走ることで、運動不足だけではなくストレスの解消にもなりそうです。
また、振動でチューチューと鳴くネズミのおもちゃや、リモコン付きで前と後ろに動くおもちゃもあります。一緒に遊びながら愛猫とコミュニケーションを取りたいですね。
ヒョウ柄の猫が気を付けたい病気
ヒョウ柄の猫が気を付けたい病気を紹介します。ヒョウ柄猫は、野生の血を引いているからなのか、比較的、病気に強いタイプの猫のようです。しかし、心理的変化、不安や不快に思うこと等が続くとストレスを感じます。精神的変化により、毛細血管が収縮して血行が悪くなると、毛が抜けることがあります。
ストレス状態が続くと、脱毛以外に食欲不振、胃腸障害、自律神経のバランスが崩れることもあります。ヒョウ柄の猫は、運動をすることが好きな猫です。たくさん体を動かすことができず、環境に適さないと、ストレスが溜(た)まってしまいます。
ノンストレスな生活をするために、できるだけ一緒に、そしてたくさん遊んであげましょう。また、ベンガルは水に濡(ぬ)れることを嫌がらない個体が多いようです。飼い主さんと、お庭のプールで水遊びをして存分に遊ぶこともできそうです。
まとめ
ヒョウ柄の猫、ベンガルについて紹介しました。しっとり、なめらかな肌触りの虜(とりこ)になってしまう方も多いはずです。しかし見た目だけで飼育するか決定せず、命あるもの、責任ある行動をとらなくてはいけません。特徴や性格、飼育する上での注意点も把握し、家族の一員として猫との生活、検討してみませんか?
40代 女性 ママにゃん師走
ある意味、人間はライオンやひょうをペットにしたいという欲求を持っているのですよね。強い者に側にいてもらう、野生で自然にいる姿を家の中に見るなど、魅力的な感じがいたします。
エジプト時代の猫の神様も、本来は強いライオンでした。でも、神官が儀式の度にライオンに食い殺されるので同じ猫科の猫を祭るようになったと言います。ヒョウ柄の猫、野生を家族として迎える醍醐味を味わえますね。
今の子を迎える直前に、ベンガル種がアレルギーの出づらい猫種とネットで載っていましたのでブリーダーさんに相談しました。が、ブリーダーさんは定かでは無いとおっしゃってました。ペットショップでは、アレルギーは出ますよとの事でした。
そういえば、叶姉妹のお宅にもベンガルがいるそうですね、ヒョウ柄の猫が家にいると考えるとわくわくしますね!