あなたの猫は大丈夫?愛猫が体験した『ストルバイト結石』治療までの道のり

【獣医師監修】あなたの猫は大丈夫?愛猫が体験した『ストルバイト結石』治療までの道のり

我が家の愛猫はストルバイト結石になりました。そして1ヶ月間、食事療法のみの治療を行いました。今回は我が家の愛猫が体験した病気と、療法食による食事療法について実際に食べた療法食を具体例に挙げながらお伝えしたいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

愛猫のストルバイト結石に気づいたきっかけ

我が家の愛猫のストルバイト結石に気づいたきっかけは、別の持病における定期健診です。

持病は落ち着いていますが、このとき僅かな体重減少があり、過去に一度細菌性膀胱炎を経験していることから尿検査を勧められました。そして尿検査の結果、今後結石になりうる可能性のあるストルバイト結晶が多数検出されました。

診断結果

このときのpHは8.0で、ストルバイト結石を示す値は最高値の(+++)でした。エコー検査では膀胱や腎臓に砂状の結晶が溜まっている様子がよく分かる状態でした。

診断結果の写真(治療前)

動物病院で愛猫が受けた治療内容

我が家の愛猫の場合は、まだ結石の状態ではなかったため食事療法を行うことになりました。

ストルバイト結石の治療で用いられる療法食について教わり、サンプルをいただきました。もしもドライフードの療法食を好んで食べない場合は、同じ療法食のウエットフードを併用すると良いとアドバイスをいただきました。

また結晶を体外へ排出さるために水分補給を促し、尿量を増やすようにと言われました。

ストルバイト結石になった愛猫の自宅でのケア

自宅で行った治療内容

帰宅後、今まで食べていたウエットフードを片付けサンプルを食べさせました。

結晶の数がそれほど多くない場合は、今までの食事に療法食を混ぜることから始めることもあるそうですが、我が家の愛猫はすぐに療法食へ切り替えなければなりませんでした。抵抗なく食べたサンプルの中から選択した療法食は以下のものです。

ロイヤルカナンpHコントロール1

ロイヤルカナンpHコントロール1

この療法食の特徴は塩分にあります。他の食事より塩分を含むことで水分補給を促し、尿量を増やしてくれる働きがあります。

水分を積極的に取る習慣をつけさせ、尿量を増やすことでストルバイト結晶を体外へ排出させることができます。しかし、塩分があるということは腎臓に負担をかけることも懸念されます。

必ず獣医さんに相談してから食べさせるようにしてください。この商品はネットをはじめ、ペットショップやホームセンターなど比較的入手しやすい商品です。しかし、いつまでも食べさせて良いフードではありませんので、獣医師の指示を必ず受けてください。詳細は以下のホームページをご覧ください。

下部尿路配慮のちゅ~る

1ヶ月間、先に述べた療法食を食べさせました。

ウエットフードも併用するつもりでしたが、愛猫がウエットフードを好まないため療法食はドライフードのみの治療でした。そこで水分補給を兼ねて予め獣医さんの許可を得ていた下部尿路配慮のちゅ~るを併用し、1日2本食べさせました。

このちゅ~るは、獣医さんに相談したうえで問題がなければ尿路結石がある猫でも比較的食べさせやすいおやつです。水分補給を促すことができます。

愛猫のストルバイト結石治療の結果

1ヶ月間、以上の食事療法を行いました。結果は驚くほど良好でした。pHは6.0で正常値に戻り、ストルバイト結石を示す値も(−)になっていました。

そして、膀胱や腎臓に溜まっていた砂状の結晶もほぼ無くなりました。僅かに残った結晶も今後食事療法を続けることで無くなる可能性が高いと言われました。

また、我が家の愛猫の場合は食事による影響がとても強い体質だということも明らかになりました。それは普通の総合栄養食に戻せばまた再発する可能性が高いということです。

しかし、逆手に取れば薬に頼ることなく食事療法で健康な状態を維持できる強みでもあると獣医さんに言われました。

診断結果の写真(治療後)

猫の腎臓の事を考えたキャットフード

今後も療法食での食事療法を続けることになります。しかし、今後は腎臓への負担を考え徐々に療法食を別のものへと切り替えていきます。切り替えに用いる療法食はドクターズケアのストルバイトケアチキンテイストです。

この療法食は国産なので安心して食べさせることができます。また腎臓への負担も配慮されているため、食事療法を継続するためにこちらへと切り替えていきます。

この商品は基本的には動物病院で購入する商品ですがAmazonなどでも購入可能です。購入はどちらでも差し支えないと思いますが、食べさせる際は必ず獣医さんの診断を受けてから食べさせるようにしてください。

出典:https://www.amazon.co.jp

読者の方に伝えたいこと

カメラ目線の猫

ストルバイト結石は比較的若い猫が罹患する尿路結石です。この病気は一度罹ると再発する可能性があります。だからこそ食事療法による体質改善や、より良い状態を維持していくことが大切です。

また、療法食による食事療法は必ず定期的な検査と診断が必要になります。自己判断で療法食を食べさせたり、元気そうだからと勝手に辞めてしまうことはしないようにしてください。

一口にストルバイト結石といってもその猫によって状況は異なります。我が家の愛猫の場合は食事療法のみでの治療でしたが、薬による治療を必要とする場合もあります。信頼できる動物病院を見つけ、獣医さんとよく話し合いながら病気と向き合うことが大切です。

50代以上 女性 匿名

尿閉前に対処出来れば幸運ですね。
我が家もストルバイトでオシッコが止まってしまった経験ありです。
カテーテル処置で排尿。その後療法食に変更しましたがどの療法食も嘔吐が頻繁に見られ、今では普通のドライフードにしています。
ph値は食後に上がります。数時間で下がり酸性になると膀胱内の結晶は溶解するそうです。要は食餌の間隔をキチンと取り、空腹時間を確保する事が大事です。
後必要なのは適度な運動。食後に跳ね回ると吐きますので、数時間空けて毎日ジャラシを振っています。
油断すると時々残尿感を見せる時もありますが、漢方投与で今の所事なきを得ています。
日々のトイレチェックは欠かしません。